核禁会議、ドイツ「核抑止重要」 被爆地の両市長は廃絶訴え
【ニューヨーク共同】核兵器禁止条約の第2回締約国会議は29日、ニューヨークの国連本部で3日目の会合を開いた。オブザーバー参加しているドイツがロシアによるウクライナ侵攻への危機感を示し「核抑止の重要性は高まっている」と主張、核兵器の必要性を訴えた。被爆地の広島、長崎両市長もそれぞれ意見表明し、核廃絶という被爆者の願いをかなえるための行動を各国に求めた。 ドイツ政府代表は会合で、ロシアが米国との新戦略兵器削減条約(新START)の履行を停止するなど「軍縮努力への障害」になっていると批判。中国の核軍備増強にも触れ、安全保障環境を踏まえドイツは禁止条約に参加しないと強調した。