左から）岡田准一、ケンドーコバヤシ

武術トークバラエティ『明鏡止水　武の五輪』（NHK総合　毎週水曜　午後11時～11時29分）の合同取材会が5月30日に開催。MCの岡田准一、ケンドーコバヤシが登壇した。 【写真】『明鏡止水　武の五輪』MCの岡田准一 『明鏡止水』の新シリーズ「武の五輪」が、5月22日よりレギュラー番組として毎週水曜に放送中。武術の心得がある岡田准一と格闘技通のケンドーコバヤシがMCを務め、武術の達人たちに加えてオリンピックスポーツのトップアスリートたちが参戦し、熱いトークと神業を披露している。なお、今シリーズでは「運動」を原点から最先端まで幅広く捉え直すとともに、オリンピックの格闘競技の数々を武術ならではの身体操作の視点でひもとく。 そんな同番組について、岡田は「僕が好きなことをやっている番組だと思われているかもしれませんが（笑）、そうではなく、たくさんの人たちに体を動かすことの魅力を知ってもらえたり、再発見してもらうお手伝いができたらいいなと思いながら臨んでいます。自分のテリトリーといいますか、これまで培ってきてあまり見せてこなかった、真剣にやってきた部分のことなので、いろいろ伝えられることもあるのかなと思って」と。 「なので、初めにオファーを頂いた時は喜んで“やります”と。さらにはケンコバさんと一緒にお話ができ、仕切っていただくという、この上ない幸せな番組になっております。既にすごくコアなファンの方がついてくださっていますが、どんどんコアな番組を作っていけたら。ファンの方の期待を裏切りたくないので、ぬるいことはできないなと」と意気込みを。 ケンドーコバヤシも「この番組は一応教養番組なんですが、岡田准一という男は僕の近しい先輩から共演NGを出されているんです。加藤浩次さんという人なのですが、生放送で失神させられかけて、“もう2度と絡みたくない”と（笑）」と明かしつつ、「本当にいろんな角度からタメになる番組になっていると思うので、メモを用意して見ていただけたら」とアピールした。 なお前シーズンでは武術に特化していたが、今シーズンではオリンピックイヤーということで他競技にも着目。このリニューアルに当たって、岡田は「“身体操作”ということで全くくりしています。武術とスポーツの身体操作というのは親和性があり、体の使い方、動かし方…という意味ではつながっているのかなと。かつオリンピックイヤーなので、オリンピックを盛り上げたいということも含めて、さまざまな競技を掘り下げていくのが今回のテーマ」と語った。 同番組に感じる楽しさを問われると「出演者の皆さんがそれぞれやってきたことをリスペクトしているんですよね。他のことを否定しないといいますか、“それもすごいね。うちはこうやってるんだ”みたいな感じで、皆さん本当に楽しそうに話してくださるといいますか。人が好きなことを話すときって、こんなに生き生きとしているんだなと思いますし、好きすぎて脱線してしまったときにはケンコバさんが止めてくれて（笑）。そうやって好きなものをしゃべってもらう時間はとても面白い」と岡田。 一方、ケンドーコバヤシは「撮影のちょっとした合間でも分かるのですが、達人と呼ばれる方というのは本当に人ができているなと。やはり礼儀礼節がすごくしっかりしていて、話しかければ柔らかく教えていただけて。ただ、そういう方々が武道場のような場所に上がったときに出す殺気が本当にすごいんです。放送コードに引っかかってるんちゃうかな、と思うぐらいの殺気を出される方もいるので、そこも見どころかな（笑）」と。 続けて「言葉を選ばずに言えば、本当に現代人なのかなと思うような、日常生活を犠牲にしているような達人の方々もいらっしゃるんですよ。そういう人が来られた時に、岡田君がうれしそうに“この人、変態なんだよ！”って叫ぶんですけど、そうやって叫んでる岡田君が一番変態で（笑）」と笑みを浮かべた。 これまでに収録済みの中で印象的な回に話題が及ぶと、岡田は「どれも良かったのですが、先日放送された柔道の回は良かったですね。めちゃくちゃカットされているなと思いながら見たのですが、そもそも30分番組の台本じゃないという（笑）。（この回のように）ゲストがバランス良くそろっている、タイミングの合っている回はすごくいいなと思います」と回答。 対して、ケンドーコバヤシは「僕はボクシングの回（※今後放送）が印象的でしたね。岡田先生も熱く語ってくれたんですけど、何かに特化してる格闘技というのはやはりすごく見ごたえがあるなと。ボクシングはパンチに特化しているから、パンチの進化がすごくて。アマチュアとプロの違いみたいなものも分かりやすく教えていただいたので面白かったです」と振り返った。 さらに、パリオリンピックでは「柔道」や「レスリング」を特に楽しみにしているという岡田。「日本で“達人”と言われる人が多いのは柔道とかレスリングなんですよね。そして、その達人の頂点であるトップ選手というのは本当に化け物。そういう人たちの強さを知っている分、より楽しめるというのがあるので、その辺はいつも注目して見ています。最近、好きすぎて井上康生さんと会いましたから。プライベートで食事をしながら“今年どうですか”とインタビューして…（笑）」とほほ笑ましいエピソードも披露していた。