自民・懇親会 “女性ダンサー”は多様性? 野党が追及 首相の説明は…
■そもそも女性は1人もいなかった懇親会
有働由美子キャスター 「この懇親会を企画した和歌山県の川畑県議によると、コンセプトは『多様性』ということなんですが、小栗さん、どういうことなんでしょうか?」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「私も、この懇親会と『多様性』ということが、まったく結びつかないのですが、川畑県議の言い分は次の通りです」 『いろんな生き方とか、いろんな仕事、まだまだ政治の世界から目が届いていない箇所があるのではないかと、問題提起をさせていただく。そういうテーマをもったつもりでした』 有働キャスター 「露出の多い衣装の女性ダンサーの方に政治の目を向けるということであれば、あまりにもダンサーの方たちに失礼な話だと思いますけれども、辻さんはそのあたりは?」 辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー) 「『多様性』という言葉をまず、都合のいい言い訳にしないでくれ、と思います。本来この『多様性』という言葉は、目を向けられづらいマイノリティーの方々をまず可視化して、みんなが同じように尊重されるためのものですよね。本当に多様性を大事にしたいと思われているのだとするならば、男女比の偏りもいま、とても著しい自分たち政界に、まず目を向けては?と思いますね」 小栗解説委員長 「岸田首相自身も『政権の目指す多様性とは合致しない』と話していました。 そもそも、この懇親会に出席した議員らの中に、女性は1人もいなかったと、13日の国会で岸田首相が明らかにしていて、もし『多様性』をテーマに、というのであれば、まずここからだったんじゃないかと思いますよね」 辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー) 「そもそも議員たちが集まる場でこういった余興を催そうとして、さらに実行までされたこと自体がおかしい。それが楽しい余興としてまかり通ってしまうというその時点で、そこに違和感を覚えない男性ばかりが参加者だったわけで、それこそ多様性とは真逆、偏りの表れだと思います」 有働キャスター 「自民党の中に裏金やいわゆる統一教会との関係もそうですが、『あれっ?』と思っても、なあなあで『みんなで渡れば』的な雰囲気はあったんじゃないかと考えざるを得ません。 いま問われているのは、これまでの悪い慣習を打ち破る覚悟はあるのか。このままでいい、変われないなら、有権者の答えはノーだと思います」 (3月13日放送『news zero』より)