ブルー・アウル、不動産金融に参入へ-プリマ・キャピタル買収
(ブルームバーグ): オルタナティブ資産運用会社のブルー・アウル・キャピタルは、不動産金融戦略を開始する。そのためプリマ・キャピタル・アドバイザーズを買収し、シンガポールの政府系ファンドGICからジェシー・ホム氏を採用する。事情に詳しい関係者が明らかにした。
ブルー・アウルは、ストーン・ポイント・キャピタルが過半数を所有する不動産金融会社プリマ買収で1億7000万ドル(約260億円)を支払う。プリマの従業員は4-6月(第2四半期)か7-9月(第3四半期)に予定される買収完了と共にブルー・アウルに入社するという。公に話す権限がないとして関係者が匿名を条件に述べた。
また、GICで不動産クレジットのグローバル責任者を務めていたジェシー・ホム氏が最高投資責任者(CIO)としてブルー・アウルの不動産プラットフォームに加わる。同氏はブルー・アウルの共同社長で不動産部門の責任者であるマーク・ザール氏の直属となる。ホム氏は新しい戦略を構築するほか、ブルー・アウルの既存のトリプルネットリース事業の成長にも取り組む。
プリマは主に商業用不動産担保証券(CMBS)に投資し、約100億ドルを運用している。ブルー・アウルは買収資金を約1億5700万ドル相当の株式と1300万ドルの現金で賄う計画。また、株式の形で最大3500万ドルのアーンアウト対価を支払う可能性もある。
原題:Blue Owl Pushes Into Real Estate Finance With Prima Acquisition(抜粋)
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John Sage