ニンジャ7/Z7ハイブリッドが2024年春頃に国内発売!? エンジンは451ccの大型仕様か
この秋にカワサキが正式発表した世界初のストロングハイブリッドバイクが欧州で試乗会を開催。年始には欧州で発売が開始され、日本導入も確定している。早ければ春頃に発売される!? 【ギャラリー】ニンジャ/Z7ハイブリッドのスタイルと詳細など (26枚)
ハイブリッドは欧州の試乗会で高評価
ストロングハイブリッドとは、モーターだけでも走行できるメカニズムで、ホンダのPCXハイブリッドはモーター走行ができないためマイルドハイブリッドに分類される。バイクではカワサキのニンジャ7/Z7ハイブリッドが、世界初のストロングハイブリッドモデルとなる。 エンジンは、欧州で新発表されたニンジャ500と同じ451ccで、これにモーターを組み合わせている。エンジン59PS+モーター12PSでシステムとしては69PSの最高出力を発揮する。欧州では試乗会が開催され、現地の目の肥えたジャーナリストから以下のような評価を得ている。 「世界初のストロングハイブリッドモーターサイクルに立ち会えたことが光栄だ」、「生涯を通じて最も興味深いバイクの1つで、とても感動した」、「スポーティ、燃費重視、EV走行など多様なモードがあり、3つのバイクを1つにしたコンセプトが素晴らしい」、「Fun to Rideを犠牲にせず省資源との組み合わせを高いレベルで実現しており、未来の2輪車のあるべき姿」、「1000cc並みのパワフルな加速力、駐車時の微速前後進、オートマティックトランスミッションなど機能が満載」など。 欧州では1月に発売予定で、国内導入についてもカワサキがアナウンス済み。排気量はニンジャ400ベースの398ccとはせず、451ccのまま大型免許区分で導入される模様。国内発売時期はニンジャ7ハイブリッドが2024年春頃と予想される。
モーターの威力で1000cc並みの加速力を発揮
ニンジャ7/Z7ハイブリッドは、自動変速も可能な6速ミッション搭載の並列2気筒451ccエンジンにモーターと48Vのリチウムイオンバッテリーを組み合わせたHEV機構を備える世界初の量産ハイブリッドバイク。650~700ccクラスの性能から「7」と称している。 駆動用モーターはシートの下に配置された48Vのリチウムイオンバッテリーを電源とし、前進&後退のウォークモードも採用。エコモデルらしくアイドリングストップ機構も装備している。また、モーターを最大5秒間のみブーストする「e-boost」機能により瞬間的にリッタークラスの加速力を発揮する。 バッテリーの航続距離については、モーターで12km走行可能とされている。EVとして見れば短い距離だが、エンジンを始動すれば走行に合わせて充電を行ってくれるため、電源につないで充電する必要はない。 さらにユニークなのは、ボタンシフト付き6速オートマチックマニュアルトランスミッションを採用していること。EVモードは完全オートマ、エコハイブリッドモードはオートマとマニュアル併用、スポーツハイブリッドモードではマニュアルシフトで走行できる。