能登半島地震の不明男性か 発見遺体が服装酷似 DNA鑑定で身元特定急ぐ
テレビ金沢NEWS
能登半島地震で大規模な土砂崩れが発生した石川県輪島市で25日、男性の遺体が見つかりました。遺体が身に着けていた衣服が地震で行方不明となっている垣地英次さんのものとよく似ており、警察ではDNA鑑定を行って身元の確認を進めています。
輪島市市ノ瀬町では元日の能登半島地震で大規模な土砂崩れが発生。 近くに住む垣地英次さん 当時56歳が、自宅ごと土砂にのみ込まれたとみられ行方不明となっています。
地震発生から間もなく11か月がたとうとする中、25日に捜索に動きが…
垣地さんの住宅の基礎部分あたりの土砂を取り除いたところ、身元不明の男性の遺体が見つかりました。 遺体は赤いジャージを身に着けていて関係者によりますと垣地さんが着ていたものとよく似ているということです。
垣地さんの親族: 「年(明け)前に見つかって本当に良かったです。見つからないで正月になるんじゃないかと思ってそれだけが心配でね。もう諦めとったから、諦めとっても(英次さんは)親孝行で働きものだったからね。捜索してもらった人に感謝だけしかありません」
垣地さんが住む地区の水口 喜栄 区長: 「10か月と25日ですかね、それくらい経っていますからね。途中豪雨があって中断して、18日に再開して1週間で見つかって、良かったなと思ってます」 警察では遺体が垣地さんの可能性があるとみて、DNA鑑定を行い身元の特定を進めています。
能登半島地震を巡っては、石川県内ではいまだに輪島市の3人の方の行方が分かっていません。 このうち、3月以降捜索活動が中断している名舟町と町野町の現場については、安全に捜索ができる環境が整い次第、再開するとしています。