石と賢治のミュージアムで開かれている企画展「イーハトーブの石展」

　一関市東山町松川の石と賢治のミュージアム（菅原淳館長）で、文教大名誉教授の鈴木健司さん（埼玉県出身）が収集した鉱物や岩石を公開する2024年度企画展「イーハトーブの石展」が開かれている。宮沢賢治の作品に登場する鉱物や賢治の足跡をたどりながら集めた岩石などが多数展示され、ファンの関心を集めている。5月19日まで。 　同ミュージアムの風のホールに賢治作品に登場する鉱物と、賢治が調査した当時の稗貫郡内から採集した岩石、県内各地の岩石を合わせて181点を展示。ペネタ雲の広場（通路）にはさまざまな化石も配置している。 　鉱物はダイヤモンドやサファイヤ、エメラルド、黒曜石、孔雀石などを賢治の童話「銀河鉄道の夜」や詩「風景とオルゴール」などの一節を添えて紹介。岩石は安山岩や変朽安山岩、石英斑岩、凝灰角礫岩、玄武岩などを賢治が歩いたルートや採集地を示しながら展示している。童話「楢ノ木大学士の野宿」の中に登場する福島県宝坂産の貴蛋白石など貴重なコレクションがそろっており、化石もアンモナイトやバタグルミ、恐竜の足跡化石などが来館者の注目を集めている。 　開館時間は午前9時～午後5時（入場は4時30分まで）。月曜休館。