「国を守る」と言えない「リベラル野党」に日本は任せられない…いま「政権交代」のために左派が引き受けるべき「覚悟」
たとえ「裏切り」と言われても
立憲は近年、共産党との選挙協力をする手前、「自衛隊を憲法に明記することには反対、自衛隊の存在は容認」という認識を示していますが、それで国防を担えるのかと、多くの国民が不信感を持つでしょう。 既存の支持層に「裏切り」と言われても、国防を政策の中心に据えない政党に政権は取れない。55年体制で自民党一強体制が続いた理由のひとつは、2番手の社会党が「自衛隊は違憲」と主張していたことだったのを思い出すべきです。 党内に右派・左派両方の思想を取り込むことが、広い支持を得るには不可欠です。 かつて自民党は旧民主党から松本剛明(現総務大臣)氏や長島昭久(衆院議員)氏、細野豪志(元民主党幹事長)氏らを引き抜いた。立憲民主党をはじめとする野党も、自民党から人材を引き抜くくらいの気迫を見せなければ、国民から「政権与党を任せても大丈夫だ」とは見なしてもらえないでしょう。 連続インタビュー(4)はこちら:【なぜ日本には「二大政党制」が根づかないのか? 自民圧勝の選挙結果が「民意とかけ離れている」その「根本的な理由」】 「週刊現代」2024年6月22日号より
週刊現代(講談社)