堤真一、溝端淳平ら共演舞台「カラカラ天気と五人の紳士」開幕…シアタートラムで26日まで
俳優の堤真一、溝端淳平らが共演する舞台「カラカラ天気と五人の紳士」(演出・加藤拓也氏)が6日、東京・三軒茶屋のシアタートラムで開幕した。上演は26日まで同所で。 本作は、懸賞のはずれくじで“棺おけ”を手に入れた5人の紳士(堤、溝端、野間口徹、小手伸也、藤井隆)がせっかくの景品を無駄にしないため、誰がどう死ぬかについて議論を始める。 堤は、「今回、稽古の初期段階でじっくりと本読みに時間をかけて皆で話し合えたことが大きくて、これは決して『不条理』ではなく、『普通の会話』なんだという共通認識をもてるようになりました。その会話を皆で成立させていけば、自ずと世界観が見えてくると思っています。ご期待ください」と呼びかけている。 東京公演後は5月に岡山、大阪、福岡を巡演する。 ◆堤コメント 不条理劇の経験は過去にもありましたが、別役実作品は初めて。実は、最初に台本を読んだ時、途中でワケがわからなくなってしまって、思わずパタンと台本を閉じてしまったんです(笑)。でも、最後まで読むと、別役さんの死生観が浮かび上がってくるのを感じました。 それに今回、稽古の初期段階でじっくりと本読みに時間をかけて皆で話し合えたことが大きくて、これは決して『不条理』ではなく、『普通の会話』なんだという共通認識をもてるようになりました。その会話を皆で成立させていけば、自ずと世界観が見えてくると思っています。ご期待ください。 ◆溝端コメント いつかご一緒したかった加藤拓也さん演出で、いよいよ別役作品をやらせていただけることに、身が引き締まるような感覚と嬉しさがありました。稽古場では、百戦錬磨の先輩方のお芝居へのアプローチを間近で感じられ、本当に贅沢な時間を過ごしていました。 そんな中で、自分もしっかりと役の個性や存在感を作らなければ、と色々と考えていたのですが、削ぎ落としていく加藤演出では、「何もしないこと」を求められ模索の日々。ただ、その作業は同時にとても楽しく刺激的で、今は自分でも予想もしていなかった世界に行けるような気がしています。
報知新聞社