偉大な父を超えられる!? 世界注目の2世選手(3)ミニ・ハーランド!? 元レアルの逸材
優れた才能を持った若きサッカー選手の中には、レジェンドプレーヤーを父親に持つ選手が稀にいる。父親を彷彿とさせる選手もいれば、父親とは全く異なるポジションを主戦場にしている選手もいるなど、その特徴は様々だ。今回はサッカー界に名を残した偉大な父を持つ2世選手を紹介する。(情報は4月13日時点の『transfermarkt』を参照)
FW:アンドリ・グジョンセン(アイスランド代表) 生年月日:2002年1月29日 所属クラブ:リンビー(デンマーク) 父親:エイドゥル・グジョンセン アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)とも比較される、才能豊かな2世サッカー選手をご存知だろうか。 その選手の名前は、アンドリ・グジョンセン。2000年代初頭にチェルシーやバルセロナなどで活躍した元アイスランド代表MF エイドゥル・グジョンセンの息子である。レアル・マドリード(スペイン)のリザーブチームであるカスティージャ出身のアンドリは、世代別アイスランド代表への招集を経て、2021年9月に19歳の若さでA代表デビューを果たした。 2022年夏にエル・ブランコを離れて、ノルショーピング(スウェーデン)への完全移籍を果たした同選手は、昨夏に今季終了までリンビー(デンマーク)へレンタル移籍されることが発表された。この移籍に対してクラブのフットボールマネージャーは「アンドリは信じられないほど才能がある選手で、我々は過去数回の移籍市場で獲得を試みてきた。今、私たちは遂に成功した」(リンビー公式サイト)と、大きな喜びと期待を隠さなかった。 そのプレースタイルは、純粋なストライカータイプだ。カスティージャ時代には「ミニ・ハーランド」と呼ばれることも少なくなかった。身長185㎝の高さを生かしたダイナミックなプレーが魅力的で、左右両足、そして頭を自由に使ってゴールネットを揺らすことができる。今季はリンビーでリーグ戦20試合に出場し、9ゴール(右足4・左足2・ヘディング3)を記録中だ。 また、その大柄な体格からは想像しにくいが「しなやかさ」も持ち合わせている。そのためポストプレーを苦手としておらず、選手が密集したエリアでボールを受けても巧みなボディコントロールでボールを守り、鮮やかな足捌きで味方選手にボールを供給する。まだまだ荒削りな部分は残るものの、現代FWに必要な素質をバランスよく兼ね備えていると言えるだろう。 若きストライカーは、この武者修行を通してさらに評価を上げるかもしれない。「グジョンセン」と言えば、アンドリ・グジョンセン。そんな時代が来ることを楽しみに待とう。
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