明治大学、セットプレーで苦戦。選手コメントで振り返る早稲田大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会
しかし、その後は早大が流れをにぎり続けた。「トライを取られた後にテンションが下がってしまって、押し込まれる感じがすごくあったので、トライされてからも自分たちがやっていることをそのまま継続して出せれば、今日みたいな試合にはならなかったのかなと思う」(WTB/ウィング安田昂平・商4=御所実)。
このまま終わりたくない明大は試合終盤に息を吹き返す。40分、敵陣ゴール前のラインアウトモールで前進すると、FW(フォワード)のピックゴーでゴールラインまで迫り、最後はPR(プロップ)伊藤潤乃助(文3=常翔学園)がグラウンディング。
そして試合終了間際には、敵陣ゴール前のラインアウトモールで再びチャンスメーク。SH登根大斗(法4=御所実)が狭いスペースへの仕掛けると、WTB坂本公平(情コミ4=東福岡)が左隅に飛び込んだ。「FWが頑張ってくれて、最後に自分のところにボールが来ただけなので、みんながつないでくれたトライ」(坂本)。
後半は21-15とスコアで上回るも、合計スコア26-36でノーサイド。今年度最初の伝統の一戦は悔しい結果となった。
春季大会初黒星となった明大。セットプレーや規律面で課題が残ったものの、随所でいいキャリーや好ディフェンスも見られた。「アタックやディフェンスの接点では負けていなかった自信がある」(佐藤大)。
次戦の相手は昨年度の大学王者・帝京大学だ。帝京大は大学トップクラスのフィジカルやセットプレーが大きな武器。「春の大一番の試合になるので、しっかり勝っていい形でつないでいきたい」(安田)。因縁の相手に対し、今試合の課題を修正し、必ず勝利をつかみ取ってくれるだろう。
文:晴山赳生/写真:久保田諒、森口絵美理(明大スポーツ新聞部)
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