中谷潤人 3階級制覇へ減量心配なし「ターニングポイント」 井上尚弥に続く『ネクスト・モンスター』
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ、WBA世界バンタム級タイトルマッチ、WBO世界スーパーフライ級王者決定戦」(24日、両国国技館) トリプルタイトル戦の公開計量が23日、都内で行われ、世界戦に出場する6選手は全員、計量を一発でクリアした。バンタム級を上げての初戦となる中谷潤人(M・T)は「後はつかみ取るだけ」と日本人伝統のWBCバンタム戴冠を誓った。世界戦で初のメインを務める王者・井上拓真(大橋)は「油断することなく」と気を引き締め、田中恒成(畑中)は兄・亮明が2021年東京五輪でボクシングフライ級銅メダルを獲得した縁起がいい会場での4階級制覇を誓った。 減量苦から解放され、中谷の表情には余裕さえ感じられた。リミットからは200グラムのアンダーで一発パス。転級初戦のバンタム級は身長172センチのフレームの大きさに合いつつあり「減量のダメージは少ない」。この日は朝食も口にできるほど、コンディションは良好だ。 恒例のフェースオフでは、サンディアゴを見下ろす形で13秒間にらみ合った。過去、2度の世界のベルトはいずれもランカー同士の王座決定戦で奪取したもの。王者に挑むのは初めてで、「自分の中でもターニングポイント」と気合を込める。 “怪物”井上尚弥に続く『ネクスト・モンスター』と期待される逸材。世界3階級制覇で「一つのコンテンツというか、中谷潤人として見てもらえたら」とさらに世界に名をとどろかせたい。