日本株に「本当の正念場」がやってくる!アメリカ大統領選「ハリス大躍進」で起きる逆転現象…トランプ敗北で「買われる株」「売られる株」を徹底検証する!
アメリカ大統領選に備えよ!
利下げ幅が注目された米FOMCを終え、すでに株式市場では次のイベントが話題となっている。言うまでもなく、11月5日に実施される米大統領選である。 【一覧】米大統領選に異変…トランプ敗北で「買われる株」「売られる株」はこちら! 今年の年始から民主党の候補者の交代や政策論争などを経て、両者の支持率は一進一退の目まぐるしい変化が続いてきたが、ここにきてさらに大きく事態が動き始めた。 共和党候補のトランプ氏と民主党候補のハリス氏が打ち出した政策は、真っ向から対立している。となれば、どちらが大統領になるかは、日本株を左右することになる。 しかし、ここにきてハリス氏が躍進しているため、「トランプ銘柄」から「ハリス銘柄」に投資マネーが移っていく可能性が浮上している。しかも、事態はそれだけにとどまらない。新NISAから投資に参加しているビギナー層には、肝を冷やす展開も予想される。 今回は、両者の政策を俯瞰して、大統領選後に注目される可能性のある銘柄をさがしていこう。 まずは、大統領選の情勢とふたりの政策のちがいについて詳しく見ていこう。
ハリス優勢で起こる「リバランス(買い替え)」
これまで「もしトラ」などと呼ばれつつ再選への期待が高まっていた共和党のトランプ氏の人気を一気に追い越す形で、民主党のハリス氏の支持率が大幅なリードを見せ始めたからだ。 図:2024年始からの民主党、共和党の支持率の推移 この主役の交代の原因は複数あり、足元のタイミングでそれが重なったことが挙げられるだろう。 そのひとつが、米国特有の「著名人によるハリス氏への援護射撃」だ。 代表的なところだと、米国内で絶大な人気を誇る歌手のテイラー・スウィフト氏がハリス氏に投票することをSNSで表明し、その結果として有権者登録などについて紹介する米政府のサイトに数十万に達するアクセスが集中したようだ。 彼女のSNSは3億人近いフォロワーがおり、その影響力は絶大だ。そして、このSNSの投稿にその他の著名な俳優や歌手、スポーツ選手などが相次いで賛同の意を示したため、ハリス氏陣営に強い追い風を呼び込むことになる。 これに加えて、9月10日に行われたテレビ討論会の内容が、両者の明暗を分けたことも大きく影響しているようだ。 この討論会については、テレビのみで6710万人という膨大な視聴数であったこと(配信やストリーミングを合わせればさらに数は増大する)から、その注目の高さがうかがえる。経済政策や国境問題など、両者の異なる主張をぶつけ合っていたが、全体を通してみればハリス氏優勢、トランプ氏が後手に回る様子が目立ったため、視聴者からの印象も大きく傾いたようだ。 事実として、米大手メディアによれば、討論会の内容について「ハリス氏が好ましい」と答えた視聴者が63%、「トランプ氏を好ましい」と回答した視聴者が37%と、両者間の印象のギャップが拡大する結果となった。 これらが重なったことで、ハリス氏が急速に支持を獲得する流れが生まれたものと思われる。 これはこれで選挙戦の一場面としてありふれた光景のように思われるが、今回も過去の例に漏れず、両候補の各種政策についての主張が真っ向から対立しているため、米国の経済見通しや個別企業の株価を振り回す結果となる。
【関連記事】
- 【つづきを読む】ハリス躍進で日本株に起こる「大激震&EV大復活」…!デンソー、ニデックの命運を握る「米大統領選でチャンスをつかむ“全35銘柄”」を一挙公開する!
- 日本株、実は「超優良銘柄」がバーゲンセール状態になっていた…!大暴落後→大暴騰の今だからこそプロが狙う「高配当&格安33銘柄」を一挙公開する!
- 「円高相場」に日本株は耐えられるか…直近の実績で洗い出した「円高に“強い企業”と“弱い企業”」の60銘柄リストを一挙公開する!
- いま「セブン&アイ」にアナリストが引き寄せられるワケ…!日本株に大相場到来!最高のパフォーマンスを示す「珠玉の34銘柄」を一挙公開する!
- 「三菱倉庫」「大倉工業」の資本力が示す意外な実力…!もう逃げられない!さらなる株主還元が期待できる「珠玉の10銘柄」を一挙公開する!