あなたの選挙区にもきっとドラマがある! 「選挙大好き芸人」山本期日前が語る、衆議選前に知っておきたい選挙の独特の楽しみ方!【後編】
■「総理を狙う男」の「嘘みたいな名古屋弁」が意外な選挙戦の指標に? ――日本保守党や参政党など、議席数としては小規模ながらも、話題性のある政党も注目されています。山本さんが特に注目する政党はありますか? 山本 やはり日本保守党は今回の選挙でかなり注目しています。元名古屋市長の河村たかし氏は昔から「総理を狙う男」なんて言われてきた方です。でも、名古屋市長のままじゃ総理大臣にはなれない!ということで、今回、愛知1区にて衆院選に出馬。これはかなり面白い展開になってきたと思っています。 実は河村氏、地元での影響力はバツグンで、名古屋市長になる以前、民主党時代に愛知1区でずっと衆院選を勝ち続けていたんです。そんな名古屋での彼の影響力が、今回の選挙でも発揮されることは間違いありません。 そこに日本保守党が乗っかってくる。これがまた、選挙戦をさらに面白くするポイントなんですよ。結果次第では「河村たかし、次は総理大臣」なんて話もなくはないと思います。 ――あの特徴的な「名古屋弁」にも注目ですよね。 山本 「だぎゃあ」とか「どえりゃあ」とか、やっぱりあの嘘みたいな名古屋弁が彼の代名詞ですよね。正直、僕も河村氏の演説をわざわざ聞きに名古屋まで行くくらい大好きで、本当に彼の名古屋弁って独特で面白いんです。でもね、もっと面白いのが、河村氏って一度不祥事を起こすと、急にその名古屋弁が薄まってどんどん標準語に近づいてくる。これは、見ていてめちゃくちゃ面白いんです。 今度の愛知1区の選挙戦も大接戦って言われているので、もし数字が悪くなってきたら河村氏の名古屋弁がどうなるか、目が離せないです。選挙は白熱すると、候補者も自分のキャラを忘れがち。河村氏の名古屋弁が選挙中にどう変化していくか、ぜひ細かくチェックしてみてください。 その他に注目しているのは日本保守党。日本保守党は演説会場がすごいんですよ。本当に地響きみたいな拍手がドーンと鳴って、現地で聞くと圧倒されます。もう、迫力が半端じゃないんで、一度は体験してみてほしいですね。 ――魅力的な選挙のポイントを数多く教えていただきありがとうございます。 山本 まだまだ語りたい候補者や政党、選挙区はたくさんあるんですが、今回の衆院選も魅力的な激戦が数多く繰り広げられるので、ぜひみなさんご自身で、ネット上で調べるのはもちろん、お近くの演説などに足を運んでもらいたいですね。ボランティアもオススメです! そして何より、メリットいっぱいの期日前投票も活用してほしいです。 ●山本期日前(やまもと・きじつまえ) 1993年1月、千葉県流山市生まれ。吉本興業所属のお笑いコンビ「ゆかいな議事録」のボケ担当。2019年にYouTubeのチャンネル「ゆかいな議事録【選挙・政治ch】」を開設し、「参院選候補者でサッカーベストイレブン決めてみた」などの、日本各地の選挙をわかりやすく、楽しく解説する動画を配信している。趣味は選挙ポスター集め。 取材・文/ゆん 撮影/山添 太