桂文枝「OSAKAあかるクラブ」2代目キャプテン就任
“民の力”で大阪を明るくしていきたいと語る桂文枝 THE PAGE大阪
大阪の活性化をはかる一般社団法人「OSAKAあかるクラブ」の2代目キャプテンに落語家の桂文枝(上方落語協会会長)が就き、新キャプテン就任発表記者会が27日、「中央公会堂」(大阪市北区中之島)で行われた。これは前キャプテンの故・やしきたかじんさん(享年64)の遺志を継いだもの。会見では今後の展開や抱負が語られた。 <私の恩人>桂文枝 噺家はへりくだるもの…一晩中泣いたあの言葉
“民の力”で大阪を明るくしていきたい
同クラブはたかじんさんが、大阪に活気を取り戻そうと09年に立ち上げ、初代キャプテンに就任。だが、たかじんさんが昨年1月に亡くなり、同クラブのキャプテンは不在になっていた。 文枝は、たかじんさんのデビュー当初、ラジオなどの仕事で一緒になったこともあり、「たかじんさんの活動は前から知ってました。なかなかいいことをやっているな、と。たかじんさんの大阪への熱い思いにも共感した」と言い、大阪人はもちまえの明るさと優しさ、そして民の力があるとして、「大阪は天守閣を失った時も、私がやっている(天満天神)繁昌亭の落語の定席も60年ぶりに、みなさまのご厚志で造られたものです。“民の力”で大阪を明るくしていきたい。大阪人はやるときはやる、それは“なにわ力”やと思っています。僕も先頭にたって大阪のために子供たちのために頑張ってやっていきたい」と語った。 またこの日、同クラブの新体制が発表され、たかじんさんの同級生で、桃山学院中・高校の温井史朗前校長が新理事長に就任。温井理事長は、「(たかじんさんは)ざっくばらんで、本音を語る人でした。飲みに行ったところでも、お客さんとすぐに仲良くなる。大阪への愛情とともに、危機感を持っていた。大阪が好きだと言うのが原点、どうすれば大阪が活性できるか、今後の具体案は随時発表していく」と、話した。
大阪活性化への思いを込めスマイルポーズ
ところで、文枝は昨年末、サンタクロースに扮装してランニング・ウオーキングする大会「SantaRun」のスターターを務めている。 これは同クラブが主催するもので、サンタクロースの衣装を着て、楽しく走って、参加費の一部で病気と闘う子供達へクリスマスプレゼントを贈るチャリティーイベントだ。「OsakaGreatSantaRun実行委員長」の澤芳樹氏は「7年前、最初は150人で始まった。それが昨年は1万1000人、次は2万人規模になって欲しい」と、アツい思いを述べた。 さらに、週刊誌などで話題にもなった、たかじんさんからの遺産約2億円の寄付については、寄付として受領したことを明言した。使途については「最も有効的に故人の遺志に沿える形を検討中です」(理事長)と話すにとどまった。最後は、おそろいのTシャツで関係者らが集まり、大阪活性化への思いを込めて明るいスマイルポーズを見せた。 (文責/フリーライター・北代靖典)