中四国7県の買取店に偽の“ロレックス”の腕時計を持ち込んで売却した疑いで通称「トクリュウ」とみられる15人が逮捕されていた広域詐欺事件で、グループの“上位”にあたると見られる2人が逮捕されました。一人は16歳の少年です。 映像は、14日夜8時半すぎの、高知龍馬空港。捜査員にはさまれて歩いてきたのは、神奈川県横浜市の大学生で27歳の、盛海斗（もりかいと）容疑者。中四国で発生した広域詐欺事件の“上位被疑者”とみられます。 【写真を見る】【トクリュウ】偽ロレックス広域詐欺事件　グループの上位と見られる2人逮捕　1人は16歳の少年 匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる“トクリュウ”が、偽のロレックスをブランド品買取店に持ち込み、本物と偽って売却し、現金をだまし取ったとされるこの事件。高知県警は13日、15人の男を逮捕していたことを明らかにしました。この時点で、被害額は3638万円。 15人は10人と5人の、2つの実行グループに分かれていて、「指示」「実行」「現金回収」など役割が細分化。 グループによっては荷受け役がいたり、現金の受け取り役がいたりもしたと見られます。 そして、14日に新たに逮捕されたのが、盛容疑者と、住所不定・無職の16歳の少年でした。盛容疑者は偽のロレックスの「供給」などを。少年は、グループをまとめていた「指示役」に対して、売却の指示を出していたと見られ、5人で構成されていたグループの“上位”にあたると見られます。 さらに、SNSで「指示役」に犯行を持ちかけたり、「実行役」に直接指示したりすることもあったとみられ、「秘匿性の高い通信アプリ」で連絡を取り合っていたということです。 警察は「捜査に支障をきたす」として2人の認否を明らかにしていません。新たに逮捕された2人も、何らかの報酬を受け取っていた可能性もあり警察が、グループの実態解明に向けて捜査を続けています。