「とろけるよう」信州サーモン デビュー20周年 関係者の期待を背負った誕生の歴史【長野】
「信州サーモン」の稚魚の出荷が今年も始まりました。 開発されて20年目を迎え、今や信州を代表するブランド魚です。 大きなバケツから水槽へ入れられたのは、体長6センチほどの信州サーモンの稚魚。県水産試験場から養殖業者への出荷が今年もスタートしました。「ニジマス」と「ブラウントラウト」を掛け合わせ、開発に10年かかりました。 国に新品種として認められたのは2004年です。 ■信州サーモン振興協議会・矢花功会長 「私たちは信州サーモンが始まる前はニジマスの養殖が主体でありました。しかしニジマスの需要がやっぱり時代とともに少なくなってきたということで」 養殖業者の期待も一身に背負った信州サーモン。 こちらは20年前の試食会です。 ■参加者 「とろけるようでね、本当においしかったです」「信州サーモンの方が食べ応えがある感じがあります」 なめらかな舌触りと適度な脂のり。 全国に評判が広まり、日米首脳会談やG7外務大臣会合の会食でも提供されるまでになりました。 ■長野県水産試験場・荒井一哉場長 「養殖業者のみなさまの技術力ですとか、調理師の皆様の信州サーモンを大事に使って頂いているという、皆様のおかげでこの20年を迎えられたのかな」 今年は7月にかけて過去最高となる42万尾の稚魚が出荷される予定です。