阪神・ゲラ ヒヤリ!?左足は「大丈夫」 来日最速158キロ、実戦初失点も収穫
「オープン戦、中日4-0阪神」(17日、バンテリンドーム) 得点圏に走者を背負うと、阪神・ゲラの闘志は自然と湧き立った。0-3の六回、安打と味方の失策で1死二、三塁のピンチ。1番・三好への初球だ。真ん中低めへ投じた直球は来日最速の158キロをたたき出した。「たまたまあの場面でいいボールが投げられただけさ」。ギアチェンジには首を振ったが、スライダーを挟み、155キロで力のない三邪飛に打ち取った。 【写真】左足を気にするゲラ マウンドに集まった通訳や投手コーチら不安顔 これで2死。続く中島は三塁線へのボテボテのゴロ。マウンドから駆け降りたゲラは逆シングルで捕球し、ジャンピングスローを試みようとしたが…打球が弱すぎた。その際にバランスも崩し、一塁に投げることなく、左足を気にするようなそぶりを見せた。すぐさま安藤投手コーチ、トレーナーがマウンドへ。一瞬、ヒヤリとするシーンだったが、投球練習後に後藤を遊飛に打ち取り、マウンドを後にした。 「大丈夫です」。試合後は軽症を強調した。1回2安打1失点。実戦初失点(自責0)も収穫たっぷりの登板だった。 「ついていないヒットもあったけど、打たれるべくして打たれたヒットもあった。試合をやっていく上では起こりうることだからね。気持ちも高ぶったし、シーズン前にピンチを背負ったのはいい経験になったよ」 昨年結婚したばかりの愛妻・エイミ夫人はすでに来日しているという。心強い援軍と共に、異国での開幕へ歩んでいく。