西村優菜がショットメーカー復活へ求める“いいミス”
◇米国女子◇メイバンク選手権 2日目(25日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】ピカチュウ持った15歳がツアーデビュー戦で好発進! フェアウェイキープ失敗は1ホールでも、パーオン率が50%(9/18)にとどまる。ショットメーカーの西村優菜らしからぬ一日はガマンの連続だった。「73」とスコアを落とした中でも「しのぎました…」と疲労感たっぷりに笑う。 「1.5mくらいのパーパットをずっと入れ続けた感じ。途中ポロポロ外したところもあったんですけど、それくらいのパーパットばっかり。バーディが来ても、また次はピンチでという感じでいい流れでできなかった」。大きく打ち上げる前半13番は左手前から寄せが止まらずに2m弱を決めてしのぐと、セカンドが傾斜で下の段に落ちた14番も最初のロングパットを左に持っていかれながらパーを拾った。 息つく暇もないプレーの連続で神経をすり減らせば、ミスも出てくる。15番(パー3)はバンカー越えの左ピン。大きめの番手でカットしようとしたティショットは、引っ掛けるのを嫌って右奥にこぼした。3パットも重なってのダブルボギーが重くのしかかった。
今週から2週間、急きょ中島敏雅コーチが帯同。練習日もみっちり練習し、初日のラウンド後もスイングやゲームメークについて意見を交わした。方向性は変えず、継続した取り組みで求めるのは「難しいピンポジションの時に、どれだけ“いいミス”をするか。良かったら(ピンに)くっつくし、ミスでもまあまあのところに置けるところまで来れば…」という段階。良くて5~6mのバーディパット、悪ければ大きなミスが出る現状からの脱却に必死だ。 自らの状態を受け入れているつもりでも、ポイントランキング60位までの最終戦進出ライン圏外(68位)で戦っていれば、試合の中で欲も出てくる。「コース内での怖さはなくなってきたので、ホントにいい形で日本に帰りたい。残り2日間、ちょっとでも良くできるように」。ここでの一打一打が次週の日米共催「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC北コース)、そしてシーズンの成否にもつながっていく。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)