一体いつ塗りなおしているの? 定期的に綺麗になる道路標示や横断歩道の謎
横断歩道などの道路標示はいつ塗り直されているのか
バイクに乗る上で、普段から一時停止のライン手前できっちり止まるなど、交通ルールを厳守している人も多いと思います。そうしたなかで、その為の目安となる停止線や横断歩道の白線、「止まれ」の文字などが、かすれて見えづらい道路標示に出くわしたこともあると思います。 【画像】消えかけた道路標示を塗りなおす様子を画像で見る(10枚) 道路標示はバイクやクルマだけでなく、横断歩道を利用する歩行者にとっても重要なもの。とくに子どもたちの往来が多い通学路や公園などが近くにある場合は、横断歩道や「止まれ」の文字が見えづらいと、親御さんや学校の先生は心配でしょう。 道路標示がかすれてしまう原因はタイヤの摩擦による影響が大きく、交通量が多い道路ほど劣化しやすいと言えます。また道路の日当たりも大きく関係しており、太陽光の紫外線によるダメージの影響も少なくありません。この2つの条件が重なる場所ほど、道路標示の摩耗が早まる傾向にあります。 普段から走り慣れた道路であれば、少しくらい消えていても問題ないかもしれません。しかし、はじめて行く土地で道路標示が見えづらいと事故につながるおそれがあるので、できれば早めに直してもらいたいものです。 しかし道路を走っていると、消えかけている道路標示がある一方、塗り直されたばかりで白線がくっきりしている道路標示も見られます。では、消えかけた道路標示は、いったいいつ誰が塗り直しているのでしょうか。
一見同じように見える白線ですが、塗り直しを依頼する場合は道路標示の種類によって管理者が異なります。たとえばセンターラインや車線境界線、外側線などは道路管理者、つまり各都道府県や市町村が担当しています。一方、停止線や「止まれ」の文字などの規制に関わる道路標示は公安委員会、つまり警察が担当しているようです。 では、これらの道路標示はどれくらいのサイクルで塗り直しているのでしょうか。 塗り直すサイクルは、特別に決められているわけではありません。劣化のスピードは交通量や日当たりなどによって変わるため、場所によって違いがあります。そのため、基本的に担当者が実際に現場に足を運び、目視で劣化の具合を確認して判断しているとの事。 また道路標示の補修については、事故が多い場所や摩耗の度合いなどの状況に応じて、順次進められていきます。とくに危険性が高いと思われる、小学校生や園児など子どもが多く通る道路や住民からの要望が多い場所などは、優先的に補修してもらえる傾向にあるようです。 ちなみに、道路標示の塗り替えを依頼したい場合は、各都道府県の警察や国土交通省のホームページ内に設置してある「標識BOX(標識意見箱)」を利用して、メールで問い合わせすることが可能。 ホームページでは、見えづらい道路標示や壊れて見にくい道路標識などを見つけたら、知らせてくれるように呼び掛けています。道路標示は種類によって管理者が違うため、どこに連絡すればよいのかわからない人は、標識BOXを賢く利用するとスムーズです。