「専門家の総意ではないが強烈なメッセージ」 北大教授の“42万人死亡”試算に経済再生相
西村康稔経済再生相は16日、新型コロナウイルスの感染拡大に対して何も対策を取らなかった場合に国内で約42万人の死者が出る、との試算を北海道大学の西浦博教授が発表したこと受け、「先生の個人の見解であり、専門家の総意としての見解ではない」と前置きしたうえで「西浦先生の危機感の表れであり強烈なメッセージだと私は受け止めている」と語った。参議院の議院運営員会での共産党・倉林明子議員への答弁。 日本のコロナ対策、海外からの評価は……小池都知事「各国の事情が表れている」
西浦教授は、厚生労働省のクラスター対策班の構成員で、人と人の接触を8割削減できれば感染拡大を抑制できると訴えている人物。 西村経済再生相は「人と人の接触(削減)を(先に緊急事態宣言に指定された)7都府県ではお願いしているが、それ以外の都府県では『自分の所は大丈夫だ』という思いを持っている人も多いようだ。7都府県以外は安全だという感じもあってそれ以外の行楽地に遊びに行く人もいる。こうしたことで人と人の接触が減らずに地方に感染拡大している状況の中で、全国で(これからは)8割削減をお願いする。連休が終わるまで3週間だが、これをやれば専門家の皆さんも収束に向けた道筋が見えてくるということで、8割削減をそれぞれの地域でもお願いしたい」と述べた。