個人情報を誤送付 はつらつ健幸事業、市が相談窓口設置【宇部】
宇部市は25日、2019年度から5年間実施した「はつらつ健幸ポイント」事業の一部参加者に個人情報が含まれる文書が誤送付されたと発表した。 市と受託業者タニタヘルスリンク(THL)によると、18日に同事業への全参加者5479人に送付した4種類の文書のうち、民間サービスへの移行の文書に記したログインIDとパスワードが、本人とは別のものだったことが複数件確認された。 市は21日、書類を受け取った参加者からの問い合わせで誤封入を確認。その後のTHLによる調査で複数の誤封入が確認されたことから、個人情報の漏えいを防ぐため、その日のうちにTHLが全ユーザーのIDとパスワードの一括変更処理とユーザーの強制ログオフ処理を実行。市ホームページにログインできない状態であることを掲載した。 25日正午時点で確認されている被害は、誤送付された文書に記載されていた参加者氏名、ID、パスワードの漏えいが31件。他人のID、パスワードでのログインによる住所などの基本情報や歩数などの健康情報の漏えいは確認されていない。21日午後の一括変更処理までに、51人がログインしていたという。 市では今後も参加者への電話による調査を実施するとともに、全参加者に対して返信用封筒での書類回収を行う。また当面の間、今回の件に関する相談窓口を2カ所開設する。 同日、市役所で会見した健康福祉部の佐々木里佳部長は「封入作業時の人為的ミスが要因。市として多くの市民に参加していただいた事業の最後に残念なことになってしまった。信頼回復に向けた取り組みをしっかり行っていく」と述べた。