カニ初物、待ちわびた 近江町市場にぎわう
●コウバコは2割安 石川県内の鮮魚店やスーパーの店頭に10日、初物の県産ズワイガニが並んだ。金沢市の近江町市場には早朝から多くの人が詰めかけ、しけで3日遅れとなった「冬の味覚の主役」を待ちわびた地元客や観光客は次々と手を伸ばした。価格は雄の「加能ガニ」は平年並み、入荷量が増えた雌のコウバコガニは2割ほど安くなった。 近江町市場の鮮魚店「大口水産」では、加能ガニが平年並みの2500~2万5千円、コウバコガニは例年より2割ほど安い300~3千円で売られた。 別の店では3万5千円の特大サイズのカニも並び、県内の各漁船が厳選したカニの価格を競う「蟹―1(かにわん)グランプリ」に出品された加能ガニには7万5千円の値が付いた。 10日早朝には、金沢市中央卸売市場で初競りが行われ、加能ガニは前年比1・3トン減の6・1トン、コウバコガニは3・3トン増の30トンが入荷された。