バイデン氏が「撤退」を表明。カマラ・ハリス米副大統領が、トランプ氏との激戦に挑む形になるか
2024年11月に行われるアメリカの大統領選で再選を目指していた民主党のジョー・バイデン大統領が、選挙戦からの撤退を表明。カマラ・ハリス副大統領を党の大統領候補として支持する考えを明らかにした。 【写真】政治界きってのオシャレ番長!カマラ・ハリスのパワーユニフォーム集 現職の大統領からの支持を得ていることは、候補者としては大きな強み。だが、最大の疑問は、ハリス氏は8月19日(現地時間)から行われる民主党全国大会で、正式に指名を獲得できるのかどうかということ。共和党の候補として正式に指名されたばかりのドナルド・トランプ前大統領に、「より勝てる可能性が高い」人は、民主党内にはほかにいないのだろうか? 民主党内ではバイデン大統領が正式に出馬を断念する前から、ハリス氏以外にも大統領候補として、グレッチェン・ホイットマー氏(ミシガン州知事)、ジョシュ・シャピロ氏(ペンシルベニア州知事)、ギャビン・ニューサム(カリフォルニア州知事)などの名前が挙げられていた。 大統領の候補を正式に決定する民主党の党大会について、知っておきたいことは次のとおり――。
大統領候補はいつ正式に決定?
8月の民主党全国大会では、(一般党員の代理人である)代議員の投票によって、大統領候補が決定される。候補として正式に指名されるためには、過半数の得票が必要。一度の投票では決定しない可能性もある。
大統領選での民主党勝利の可能性は高まる?
最近の世論調査では、トランプ前大統領の対抗馬としては、バイデン大統領よりハリス氏の方が「有力」との結果が示されていた。ただ、ハリス氏は「激戦州」と呼ばれるいくつかの州で必ずしも優勢ではないほか、一般市民の間での人気を高める必要がある。 もちろん、バイデン大統領が支持するハリス氏が有利であることは確か。年初から副大統領として、大統領ともにトランプ氏を破るための選挙活動を行ってきた。 また、民主党員のなかには、党は「女性初、黒人女性初、南アジア系アメリカ人初の大統領候補を推すべきだ」と主張してきた人たちもいる。
バイデン大統領が集めた選挙資金はどうなる?
いくつか手続き上の問題はあるかもしれないが、「バイデン&ハリス」チームがこれまでに集めた選挙資金9100万ドル(約143億円)は、そのままハリス氏が受け継ぎ、選挙活動に使用できる可能性が高い。
新たな副大統領候補は誰に?
副大統領候補は、大統領候補の選出とは別の投票によって決定する。大統領候補が決定すれば、党はその候補がとともに戦う副大統領候補として指名した人を、速やかに承認する。
From Harper's BAZAAR.com