「水の都」団体人数を制限へ 伊ベネチア、観光過剰で
【ローマ共同】「水の都」として名高い世界遺産のイタリア北部ベネチアは30日、増え過ぎた観光客を抑制するための計画を発表した。観光ガイドが同行するグループについては、1団体当たり25人までとする。 対象は旧市街と周辺の島で、2024年6月から適用される見通し。「混乱を引き起こす可能性がある」として拡声器の使用も禁止する。 市はこれまでに、日帰り客から5ユーロ(約780円)の入場料を徴収する計画も発表。24年4~7月の連休や週末など観光客が多い約30日間に試験導入する。 ベネチアでは観光客が押し寄せて住民生活が害される「オーバーツーリズム」が深刻化し、対策が急務となっている。