【Krush】Krush王者・稲垣柊が林健太を破る番狂わせ
Krush.160 2024年4月28日(日)東京・後楽園ホール ▼第7試合 K-1×Krushスーパー・ライト級4対4マッチ(3) 3分3R延長1R ×林 健太(FLYSKY GYM/Tmile Gym/K-1選抜) 判定0-3 ※26-30×2、27-30 〇稲垣 柊(K-1ジム大宮チームレオン/Krush選抜) 【写真】稲垣の強烈な左ミドル 林はK-1参戦経験のある父を持ち、2013年8月からK-1 JAPAN GROUPに出場。強打を武器に2018年12月のK-1ライト級世界最強決定トーナメントで優勝すると、2019年3月には卜部功也に大番狂わせの勝利で第3代K-1ライト級王座に就いた。2020年12月の初防衛戦で王座を失うとスーパー・ライト級に転向し、佐々木大蔵と鈴木勇人には敗れるもヴィトー・トファネリ、不可思、小嶋瑠久、不可思に勝利。2023年3月、大和哲也にK-1スーパー・ライト級タイトルマッチで挑戦したが判定で敗れた。逆転KOが多い激闘派だ。戦績は22勝(14KO)10敗2分。 稲垣は極真空手出身で少年時代に数々の大会で優勝・入賞を果たす。中学・高校はバレーボールで全国大会に出場するなど活躍。高校卒業後に格闘技に戻ると「格闘代理戦争」出演を経て2019年9月にプロデビュー。2戦目で瓦田脩二にKO負けを喫したが、その後は9連勝。2023年1月・4月の王座決定トーナメントを制し、第9代Krushスーパー・ライト級王座に就いた。11月には小嶋瑠久に判定勝ちで初防衛に成功している。戦績は11勝(6KO)1敗。 1R、前に出る林はジャブと右インロー、サウスポーの稲垣もジャブを当てていき、林が右を出すと左ストレートを繰り出す。正面に立つ林は稲垣のノーモーションの左ストレートをもらう。バッティングの直後にローブローと林はアクシデントに見舞われるがすぐに再開。林の左フックに稲垣がドンピシャのタイミングで左ストレートを合わせ、ダウンを奪う。 襲い掛かる稲垣がジャブ、左ボディストレート、ヒザ、左ボディ、そしてジャブ。稲垣のジャブで林の左目が腫れあがる。そこへ稲垣が左ストレート、左フック、左右の連打。ほぼ一方的な展開となって打たれる林だが、笑みを浮かべる。 2R、右ローの蹴り合い。正面に立つ林は稲垣のジャブをまともに喰らう。さらに左ストレート、左ボディを打つ稲垣。林は中に入り込んで左フック、ヒザ。ジャブで仰け反るが下がらず左フックを打つ。そこへ稲垣のワンツーが決まる。稲垣の左ストレート、左インロー、左ヒザにも下がらない林。稲垣の左ストレートにすぐ右ストレートを返す。稲垣の左アッパーで大きく顎が跳ね上がる林。 3R、いきなり左ストレートを当てる稲垣。林は前へ出て右ストレートを顔面とボディへ当てる。稲垣のノーモーションの左ストレートを2発連続でもらう林。ジャブでの仰け反る。稲垣の左インローがローブローになり中断。林は入り込んでの右フックで勝負をかけるが、離れると稲垣の左ストレートがヒット。林は接近して左フック、右ストレート、ヒザで勝負を懸けるが稲垣の左をもらう。接近戦ではパンチを当てる林だが、距離が出来ると矢のような稲垣の左ストレートが顔面へヒットする。稲垣がプッシュしてのヒザから左右の連打、林も左右連打で応戦する中、試合終了。 林を破る番狂わせを起こした稲垣は「このスーパー・ライト級空位になって、僕が世界を獲らないと始まらないと言っていて。世界へ向けてトーナメントが組まれるかわかりませんが、しっかり準備して僕がスーパー・ライト級のベルトを巻きます」と、次はK-1のタイトルを獲ると宣言した。
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