矢野燿大氏 星野仙一氏の阪神監督就任のニュースを聞いた絶望感「捨てられた人とまたやるの?」
元阪神監督の矢野燿大氏(55)が、下柳剛氏(55)の公式YouTube「柳に風」に出演。阪神で星野仙一監督と再び野球をする絶望感を振り返った。 【写真】03年4月11日の巨人戦で、9回裏、同点3ラン本塁打を浴び、星野仙一監督(中央)に励まされる藤川球児(左から2人目)。左が矢野 1997年オフに順風だった中日から阪神にトレードされた。 「2番手捕手として(立場が)確立していたからトレードに出されるなんて夢にも思わなかった」 当時の中日監督は星野仙一氏。今でこそトレードは請われていく感が強いが、当時は「いらないから捨てられる感じがすごくあった」と振り返った。 阪神では移籍直後、吉田義男監督に評価されて正捕手扱い。野村克也政権下の1999年にはプロ9年目で初の規定打席到達と打率・304を記録した。 ところが2001年オフ、星野氏の阪神監督就任が発表された。「捨てられた人とまたやるの?」。またトレードに出されるんじゃないか、絶望感を味わった。 実際は星野氏からの信頼感は高く、ここからさらに矢野氏の野球人生は上向いていく。 矢野氏は「中村(武志)さんを追い越せる関係じゃなかった。中日にいたら2番手で終わっていた」「順調だからいいわけではなくストレスとかプレッシャーが結果的にはよかった」と、振り返った。