まめにくるくる働けるように 福島・若松、縁起物の風車作り進む
来年1月10日に福島県会津若松市の中心部で開かれる新春行事「十日市」に向け、縁起物作りが最盛期を迎えている。同市七日町の山田民芸工房では、露店に並ぶ縁起物の風車作りが進む。 山田賢治さん(64)と妻由紀さん(55)が分業で、竹を編んだ骨組みに色とりどりのつや紙を貼る。金粉で「寿」や「福の神」の文字を書き入れ、宝船や小判をかたどった金紙も貼って仕上げていく。 風車は大、中、小の3種類あり「豆に元気に」の験担ぎで、中央部を黒豆で留めている。賢治さんは「まめで達者でくるくる働けるように」と商売繁盛の願いを込めて、約2千本作るという。 風車作りは十日市前日の1月9日まで続く。
福島民友新聞社