「将来、お父さんみたいになる!」「やめとけ」「えっ?」…月収36万円・43歳サラリーマン、長男(10歳)の夢を真向否定のワケ
子どもが将来なりたい職業……さまざまなところで行われている、恒例のランキング。野球選手、サッカー選手、パティシエなど、親世代も「子どものころ、憧れたなぁ」という職業が並ぶなか、昨今は「会社員」もランクイン。在宅勤務も一般化し、「働いている親」を間近に見る機会が増えたからかもしれません。しかし、そんな子どもの想いに対し、親世代は複雑な心境のようです。みていきましょう。 【早見表】年齢別・肩書別「大企業サラリーマン」の平均給与
いまどきの小中学生がなりたい職業…いまや「会社員」はランキング上位の常連
アデコ株式会社が日本全国の⼩中学⽣を対象に行った『将来就きたい職業に関する調査』によると、小中学生男子の第1位は「サッカー選手」で2年連続、小中学生女子の第1位は「パティシエ」で5年連続でした。 さらに小学生、中学生ごとにみていくと、特筆すべきは中学生男子の1位。初めて「エンジニア・プログラマー」がトップとなりました。昨今、生成AIなど、最新テックが話題にのぼることが多く、その影響から人気が高まっていると考えられます。 【子供が選ぶ将来就きたい職業】 ■小学生男子 1位「サッカー選手」 2位「野球選手」 3位「You Tuberなどの動画投稿者」 4位「警察官・刑事」 5位「会社員」 ■中学生男子 1位「エンジニア・プログラマー」 2位「会社員」 3位「公務員」 4位「野球選手」 4位「医者」 ■小学生女子 1位「パティシエ」 2位「先生」 3位「医者」 3位「看護師」 5位「美容師」 ■中学生女子 1位「先生」 2位「看護師」 3位「パティシエ」 4位「医者」 5位「会社員」 そのなかで男女ともに人気が高い職業といえるのが「医師」、そして「会社員」。「医師」の人気は、「人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」という理由はもちろんのこと、高給というのひとつの理由。厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、調査対象145の職業のうち「医師」は「航空機操縦士」に続く第2位。平均月収は83.46万円、年収は1,231.16万円です。男女ともに平均年収1,000万円超えの正真正銘の高給取りです。 一方、小中学生に人気の職業である会社員。その理由は、単純に「親が会社員」という家庭が多く、将来の職業としてイメージしやすい職業が会社員だったのでしょう。 医師のように高給取り……確かに勤務先や役職などによっては、年収1,000万円の大台を突破できることは可能ですし、会社員のトップにでもなれば「世界の億万長者」として紹介されるケースも。確かに、無理やりではありますが、医師以上に高給を目指せる職業かもしれません。