水槽は一足早くXマス 富山県の魚津水族館にトナカイダイバー登場
富山県魚津水族館(魚津市三ケ)はクリスマスシーズンに向け、「富山湾大水槽」にトナカイやサンタクロースの格好のダイバーが登場する企画を行い、来館者を楽しませている。 トナカイのダイバーは12月25日までの土日曜と祝日に登場。期間中の平日はサンタの格好になる。 ダイバーが現れるのは午前11時と午後2時10分の餌やりの時間。9日はトナカイ姿のダイバーが水槽内を泳ぎ、中にいるブリやクエなどに魚の切り身を与えた。 訪れた子どもたちは「トナカイさん」と声をかけたり、手を振ったりした。ダイバーとガラス越しに手を合わせて喜ぶ姿もあった。 大人向け展示充実を 水族館プロデューサー・中村さん講演 魚津水族館の今後の在り方を考える講演会が9日、魚津市の新川文化ホールで開かれた。水族館プロデューサーの中村元(はじめ)さんが「価値ある水族館が生き残る」と題して話し、大人向けの展示を充実させる必要があると呼びかけた。
同水族館は現存する国内最古の水族館。老朽化が進む中、水族館の未来を市民と探ろうと市が企画した。 中村さんは、サンシャイン水族館(東京)や北の大地の水族館(北海道)などで集客を増やした経験を紹介した。魚津水族館については、老朽化しており、来館者が少ないと指摘。水族館の役割の一つに大人に教養などを提供することがあるとし、「来館者が少ない原因は大人の利用が少ないから。平日に高齢者に来てもらうことが大事だ」と語った。