スケボー女子4年後五輪へ決意 中山楓奈「ロスは絶対メダル」 射水で中学生に講演
東京五輪スケートボード女子ストリート銅メダルで、パリ五輪で7位入賞した中山楓奈選手(ムラサキスポーツ、富山市出身)は2日、射水市新湊南部中で講演し、中学生に目標を持つ大切さを伝えた。講演後の取材には「4年後のロス五輪に出場し、次は絶対にメダルを取る」と語り、生徒の笑顔に触れた中山選手は、ひたむきに夢を追う決意を新たにした。 【写真】笑顔で講演する中山選手 中山選手は生徒からの質問に答え、8歳で出会ったスケートボードの魅力について技の種類の多さやできない技ができるようになったときの達成感を挙げた。東京五輪の銅メダルを獲得した瞬間は、友人の西矢椛(もみじ)選手が金だったことから「悔しさの方が大きかった」とした。 メダリストとなった後は、応援してくれる人や企業が増えた一方、後輩の追い上げがプレッシャーとなったとした。順位にこだわって競技に臨むと結果が出ず、昨年はけがにも悩まされたと打ち明けた。 「だめな時は両親や練習を見てくれる人に客観的に何がだめか聞いていた」と、パリ五輪の切符をつかむまでの苦闘を振り返った。パリ五輪では「自分のやりたい技を出し切れず、すごく悔しかった」とした一方、今はロス五輪に向け、「また悔しい思いをしないよう練習に励んでいる」と再びメダルを目指す決意をみせた。生徒からは競技引退後にしたいことを尋ねる質問も寄せられ、中山選手は「スポーツをしている人を支えられるような仕事を見つけたい」と答えた。 学校での講演は初めてだったとし、「少しでも自分のやりたいことに集中して取り組んでいってほしい」と呼び掛けた。講演後にはじゃんけん大会が開かれ、勝者2人には中山選手のサイン入りボードが贈られた。次戦は世界最高峰プロツアー、ストリートリーグ(SLS)のシドニー大会に出場する予定だとし、「表彰台に立てるよう頑張る」とした。 中山選手は富山新聞でコラム「楓奈のスケボーnote」を連載している。講演会は、新湊南部事業振興会が企画した。