<機動戦士ガンダムSEED FREEDOM>戦艦のCG制作秘話 アークエンジェルに1年 ミレニアムに1年8カ月 細部までこだわり
人気アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの完全新作劇場版「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」のスタッフトーク上映会が4月2日、新宿ピカデリー(東京都新宿区)で開催され、アニメを手掛けるバンダイナムコフィルムワークスの仲寿和プロデューサーと3DCG制作デスクの藤田進夢さんが登場した。「SEED FREEDOM」のMS(モビルスーツ)や戦艦は、CGを中心に表現されている。同作を手掛けた福田己津央監督はこれまで“戦艦のこだわり”について語っており、上映会では、仲プロデューサーと藤田さんが戦艦のCG制作の秘話を明かした。 【写真特集】スタッフトークで明かされる! 見送られた“幻のMS”とは!? ビジュアルも
「SEED FREEDOM」にはテレビアニメ「SEED」「SEED DESTINY」に引き続き、戦艦・アークエンジェルが登場する。アークエンジェルはテレビアニメでもCGが使われていたが、藤田さんによると「今回、劇場版用のために新規で作っているから別物です。最初、テレビアニメと同じくらいのディテールで作ったのですが、ディテールが上がっています」という。
劇場版には、世界平和監視機構コンパス所属の新造戦艦・ミレニアムも登場する。藤田さんは「ラフのモデルが上がるくらいの時に、追加の設定ができまして……。監督から『ヤリを出したい』『主砲が出るんだ』という話があったので、頑張ります!となりました」と明かした。制作期間は、アークエンジェルは「1年くらい」、ミレニアムは「1年8カ月くらい」と長い期間を掛けて、細部までこだわり抜いたという。
ファウンデーションやザフトなどの戦艦の戦艦も登場する。仲プロデューサーが「昔だったらカット数が少ないから作画でやろうとするけど、3Dと作画が混ざるのが面倒」と話すように、CGで表現しようとした。藤田さんは「艦隊戦は作画のカロリーも高いですしね。全体が2300カットくらいなのですが、その中の15カットくらしか出ないものもあるんです。(ザフトの)エターナルもカットは少ないけど、カタパルトも作っています」と語り、出番が多くない戦艦も作り込んでいるようだ。