市川由紀乃、卵巣がんを克服しインスタでトークライブ「ただいま帰りました」 歌声解禁は来年3月
7月に卵巣がんの摘出手術を受け、活動休止中だった演歌歌手、市川由紀乃(48)が23日、東京・文京区の所属レコード会社、キングレコードから、自らのインスタグラムで約50分にわたりトークライブを開催。ネット上とはいえ、ファンの前に約7カ月ぶりに生の姿を披露した。 【写真】人生初の膝上ミニスカドレスで六本木心中を歌う市川由紀乃 抗がん剤の影響で頭髪が薄くなったため、いつもの着物姿ではなく、白いニット帽に白いセーター姿。冒頭で「ただいま帰りました」とあいさつ。顔色もよく、声にもつやが戻った。「命あること、生きてあることをかみしめて私も生きて行きます。皆さんもお元気で」とファンに一足早いクリスマスプレゼントを届けた。 6月1日に新潟県で行われたコンサート「令和にっぽん!演歌の夢まつり」以来の公の場。進行役を務めたキングの女性担当者を相手に「お仕事の第一歩を踏み出せた感じです」と笑顔ものぞかせた。ファンからは「お帰りなさい」「頑張って!」と激励の言葉が相次いだ。 「心かさねて」のヒットで2016年の第67回NHK紅白歌合戦に初出場。翌17年も連続出場した実力派だが、今年6月7日、卵巣腫瘍の疑いで活動休止を発表。7月26日に病名は卵巣がんで患部の切除と退院、8月21日に抗がん剤治療に入ることを公表した。その後も、再発防止を目的とした抗がん剤治療に専念、今月10日に治療が終了したことを明かしていた。 もともと病院、検査嫌いで定期健診を受けたことがなかった。しかし、体調不良になったことを大先輩の歌手、由紀さおり(78)に伝えたところ「早く病院に行きなさい」と言われ、それが初めての入院、病巣発見につながった。患部の除去手術は6時間かかったという。「気づいたら、(一緒に暮らす)母の声で意識が戻っていました」と語った。 抗がん剤治療の前には、あらかじめ美容室で髪を短く切り、髪の毛が抜けるショックに備えたという。抗がん剤は点滴で3週間おきに合計6回受けた。1回5時間。「食欲がなくなり、何を食べてもおいしく感じなかった」と振り返った。 現在は歌手復帰に向けボイストレーニングや歌のレッスンを始めており、来年3月に開くファンクラブ限定のコンサートで歌声を解禁。「入院中は応援してくださる方の手紙やファンの皆さんのインスタを通じた言葉、好きなお笑いのDVDも支えでした」と感謝した。