パタゴニアの“新世代”ウエットスーツは着心地が違う! 編集部員が初SUPで体当たり検証
基本の動作を教えてもらい、まずは膝立ちで沖へ行ってみる。 ここで活躍するのが、ロングジョンの膝パッチだ。ストレッチが利いて屈伸しやすいうえに、パッチのクッション性で長く膝立ちしていてもラクちん。
というのも、パドルの上に立つのはけっこう難しい。「板の上に立つだけなら、すぐできるっしょ」なんて甘い考えは波に打ちのめされ、このありさまだ。
膝立ちで浅瀬と沖を往復しながら、立っては落ちてを繰り返す……。そんな中で、ふと感じたのは、陸にいたときよりもウエットスーツが心地いいということ。 3月の冷たい海水を吸いながらも、体温を保ってくれている。さらに、濡れた状態の方がホールド感が増すのだ。屈強な皮膚が一枚重なったように安心感が湧いてきた。
ウエットスーツの心地いいフィット感と機動力、優れた保温力のおかげで快適に練習でき、最終的にはパドルの上に立てるようになった。見よ、この勇姿。というか、プロの教えはやはりすごい!
続いて、香り。ウエットスーツによくある石油のニオイがしない。聞いてみると、へベアというゴムの木を原料にした天然素材が使われているそう。 従来、ウエットスーツには、ネオプレンという素材が使われてきた。石油化学製品で、環境へ悪影響を及ぼすとされるものだ。今回の「ユーレックス・レギュレーター・ライト」は、天然素材のごく自然な香りがする。 石油のニオイが苦手という人は、ぜひ手に取って実感してもらいたい。
ということで、初SUP体験をしながら、パタゴニアの新世代ウエットスーツをレビューしてみたが、いかがだっただろう?
汎用性の高いデザインに快適な着心地、環境にもいいとなれば、オーシャンズ読者なら見逃せないハズ。ぜひ、オンラインやショップでチェックしてほしい。
パドラー(PADDLER) 日本が誇るパドラー・金子ケニーさんが店主を務めるパドルショップ「パドラー(PADDLER)」。 SUP、アウトリガーのギアをはじめ、ケニーさんが自信を持って届ける環境にも人にもうれしい海にまつわるアイテムが揃う。 住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1050 営業:10:00~18:00、土日12:00~(定休日:水曜) 三浦安間さん=写真
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