“雷神”モレイラ来日 狙いは春G1獲り 本格参戦初の春シーズンは「一つでも多く勝ちたい」
春G1をターゲットに“雷神”がやってきた。今週末から短期免許(6日~6月5日)で騎乗するジョアン・モレイラ騎手(40)=ブラジル=が来日。4日の美浦で、さっそく数頭の調教にまたがった。 「何回も来日しているけど、また来られるのはうれしいですね。競馬以外でも、日本で過ごすこともプラスアルファで楽しみにしています」と笑みを浮かべる。昨年も夏と秋に短期免許を取得したが、春シーズンの本格参戦は初めて。今年使える2カ月分の申請期間を全て春に使うとあって、「もちろんG1があることは意識していたが、クラシックがあるので(短期免許を)申請しました」と意気込む。 桜花賞ではステレンボッシュに初騎乗。「G1を勝ってはいないけど、阪神JFの2着馬だし、十分能力がある。3歳で成長もしているだろうからチャンス」と目を光らせる。弥生賞ディープ記念の覇者コスモキュランダで臨む皐月賞も次週に控えている。「G1以外のどの条件でも、一つでも多く勝ちたい」。負傷で戦線離脱中のルメールに代わって、モレイラがクラシック戦線の中心になる。(デイリースポーツ・刀根善郎)