小林夢果が6アンダー首位 〝ジャンボ尾崎〟も絶賛の飛距離 女子ゴルフのニチレイL初日
女子ゴルフのニチレイ・レディース第1日の14日、同組で回ったツアー2勝の堀奈津佳が圧倒された。「すごい。自分がギャラリーになった気分で見とれてました」。その視線の先にいたのは小林夢果である。スタートの10番を含め4つのパー5すべてでバーディーを奪うなど7バーディー、1ボギーの66。初日6アンダーで首位発進した。 【別カット】「チャンスがあると思います」初Vへ首位発進した小林夢果 「ふふふ、飛んでましたねぇ。18番は280ヤードくらいかな」と小林夢はサラッと言った。左ドッグレッグの18番、ショートカットの林越えで280ヤード飛ばし、残り180ヤードを6番アイアンでピン4メートルに2オンさせた。気温30度を超えた真夏日にも「暖かくなって体がキレて飛ぶ感はある」と笑った。 プロ3年目20歳の新星は、尾崎将司プロが主宰するジャンボアカデミー出身である。アマ時代から飛距離には自信があったが、球が暴れた。ジャンボの教えの下に今年から「ストレート系の(右に曲がる)フェードに変えた」ところ、球筋が格段に安定した。師匠も「運動神経が抜群」と期待大の選手である。 3月のアクサ・レディース(宮崎)、5月のリゾートトラスト・レディース(兵庫)でも初日首位発進したが、2日目以降に崩れた。今は違う。「大好きな夏、チャンスかなって」。〝3度目の正直〟で初優勝へ、目を光らせた。(清水満)