ロコ・ソラーレ 藤澤五月″最強のカー娘″は2026に「氷上の微笑み」を魅せてくれるのか
予期せぬ敗戦だった。 1月27日から2月4日にかけて行われた日本カーリング選手権女子で、2連覇中のロコ・ソラーレが、まさかの4位に終わったのだ。 【画像】笑顔がまぶしい…!最終戦を終え、晴れやかな表情をみせる 藤澤五月 ’18年の平昌五輪で銅メダル、’22年の北京五輪で銀メダルを獲得した強豪が決勝トーナメント進出を逃すという異常事態を、日本カーリング界のレベルが上がったと見るべきか、あるいはロコ・ソラーレの油断と見るべきか。カーリングを長年取材するスポーツライターの竹田聡一郎氏はこう分析する。 「ここ数年、ロコ・ソラーレは国際大会に出場することが多く、国内であまり戦っていなかった。とくに今シーズンは、国内大会は1試合しか出ていませんでした。優勝したSC軽井沢クラブは、今年から上野結生(ゆい)(21)という選手が加入するなど新体制。ロコ・ソラーレのメンバーは初対戦の相手を苦手とする傾向にあるため、不本意な結果につながった可能性は否めません」 決勝には進めなかったが、ロコ・ソラーレは2日の最終戦に勝利。スキップ・藤澤五月(32)は、「最後、崖っぷちに立っても勝てたのはよかった」と胸を張った。昨年オフにはボディメイクコンテストに出場し、シーズン中には見せないビキニ姿と鍛え上げられた筋肉を披露したが、「今オフはカーリングと向き合う時間を作りたい」と続けた。 「ボディビルに挑戦した影響か、藤澤は食生活を大切にするようになりました。『北海道にこんなに美味しい野菜があるのをあらためて知る機会になった』と話していましたよ。アスリートとしてさらに成長するでしょう」(竹田氏) 日本一の看板が外れたことで、今後、ロコ・ソラーレの国際大会への出場機会は減る。これを藤澤らは「チームの強化に注力できる」とプラスに捉えている。’26年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪という大きな目標に向けた充電期間に入るのだ。 「ロコ・ソラーレは平昌五輪の前年の日本選手権では中部電力に負け、北京五輪の前年の日本選手権では北海道銀行フォルティウスに負けている。敗戦を糧に、どうしたらもっと勝てるかを研究し、成長してきたチームです。今回も日本選手権での経験を活かし、大きくなって戻ってくるはず。実力、実績ともに五輪で金メダルを獲れるチームですから」(同前) 今回の敗戦を、’26年に氷上で微笑むための布石としたいところだ。 『FRIDAY』2024年2月23日号より
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