アーセナル、冨安健洋が先発復帰で大勝!アルテタ監督「ハッピーな結果」リーグ暫定首位
◇プレミアリーグ第34節 アーセナル5-0チェルシー(23日、英国・ロンドン・エミレーツ・スタジアム) 第34節が1試合が行われ、日本代表DF冨安健洋(25)のアーセナルはホームでチェルシーと対戦。前節のウルバーハンプトン戦は負傷の影響で欠場した冨安だったが、この重要なロンドン・ダービーで先発復帰した。 試合開始からわずか4分、ライスのスルーパスをペナルティーエリア(PA)内左サイドで受けたトロサールが角度のない位置から左足を振り抜くと、チェルシーGKペトロビッチの左手をかすめてゴール。早々に先制点を決めた。 冨安は故障明けを感じさせない力強い動きを見せ、左サイドで躍動。相手の縦パスを奪ってそのまま相手陣営にドリブルで突き進んでクロスを放つなど、攻撃的なプレーでも存在感を示した。前半15分にはコーナーキック(CK)の流れからゴール前でヘディングシュートを放ったが、惜しくもこのフィニッシュはバーを越えて枠から外れた。 前半はアーセナルが13本のシュートを放ったが、決まったのはトロサールの1点どまり。後半の派手なゴール・ショーの口火を切ったのは、右SBのホワイトだった。 同7分、CKの流れから、PA内のこぼれ球に至近距離から左足を合わせて2点目。さらにその5分後、ハフェルツが主将ウーデゴールのスルーパスを足元に収めてゴールに向かって突進。チェルシー左SBククレジャと競り合いながらも左足でシュートを放ち、3点目を叩き込んだ。 これでアーセナルの勝利は完全に確定。しかしホームチームは全く攻撃の手を緩めない。同20分にハフェルツが4点目を奪うと、同25分にはホワイトが右サイドから絶妙なループボールを蹴って、ゴールの左側のサイドネットをふんわりと揺らして5点目をゲットした。 5-0となった同27分、アルテタ監督はサカ、ハフェルツ、トロサール、そして冨安の4人にサブを送り、日本代表DFはここでお役御免。後半、交代前に顔面に傷を負ったが、唇左上の小さな裂傷で済んだ。 アーセナルはこの5点のリードをしっかり守り切って大勝。勝ち点を「77」に伸ばして、「74」の2位リバプールとは3点差、「73」の3位マンチェスターCとは4点差として、暫定ながら首位を堅持。一方得失点差は「+56」で、「+43」のリバプールとは13点差、「+44」のマンチェスターCと12点差で、残り5試合のリバプール、6試合のマンチェスターCには逆転が困難な点差となっている。 アルテタ監督は試合後、「集団としても個人としても素晴らしいパフォーマンスだった。最近好調だったチェルシーを相手にいい試合ができた。非常にハッピーな結果。サポーターにとっても喜ばしい1日になった」と振り返った。
報知新聞社