たった35台のみ生産された三菱「ランサーエボリューション XFQ-400」のワンオーナーカーが登場! 相場は1000万円くらい!?
走行距離は1万2160kmと少ない
彼らの仕事はシャシーまわりにもおよび、ビルシュタイン製のダンパーとアイバッハ製のスプリングを新たに採用し、車高は30mmローダウン。前後のトレッドはともに20mm拡大され、それがコーナリング時のコントロール性能を大幅に高めている。ブレーキもそれまでのブレンボに代わってアルコンを採用。その制動力や耐フェード性は三菱も認めるところだ。 エクステリアでは、軽量なフロントバンパーやリアバンパー、そしてこちらもFQ-400専用となるボンネットや大径のセンター出しエキゾースト、18インチ径ホイールなどで、より戦闘的な外観に仕上げられている。 ちなみに今回出品されたモデルは、わずか35台のみが限定生産されたFQ-400の中で17台目に製作されたもの。さらにファントムブラックのエクステリアカラーを持つモデルは、6台しか存在しないというから希少価値は抜群だ。 2010年に三菱のディーラー、コルト・カーズUK社を通じて、ファーストオーナーにデリバリーされたこのモデルは、同年の3月1日に登録され、以後ワンオーナーのまま現在まで保管されてきた。走行距離はわずか7600マイル(約1万2160km)。オーナーは著名なカー・コレクターだったが2023年に他界し、彼の妹がそれを相続。だが彼女はこのFQ-400をドライブしたこともなく、現在は海外に居住しているという。車両とともにハンドブックやセールス・パンフレット、そして膨大なヒストリー・ポートフォリオが付属するこのロットに、アイコニック・オークショネアーズは5万~6万ポンド(約988万円~1185万円)のエスティメート(推定落札価格)を掲げたが、落札者は現れなかった。 最高出力で約409ps、0-62マイル(約99.2km/h)加速で3.8秒を記録したという、この4ドア・スーパーカー。1日も早く、その走りを心から楽しんでくれるセカンド・オーナーが見つかることを期待したいところだ。
山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)