ドライバーを封印したほうがスコアはまとまる!? “アイアンだけ”のラウンドはレベルアップにつながるの?
アイアンだけだとスコアが悪くなってしまうケースもある
ビギナーや100切りができない人は、ドライバーやフェアウェイウッドを使わずにアイアンだけでラウンドした方がスコアは良くなる、という話を耳にしたことがある人は少なくないはずです。 【写真】ベテランでも意外と分かってない…これが正しいバンカーのならし方&レーキの置き方です
たとえば7番アイアンで140ヤードを飛ばせる人は、400ヤード前後のパー4であれば、3打でグリーンオンできる計算になります。2パットでカップインできればボギーで上がれます。このようなプレーを続ければ、100切りは達成できるはずです。 では、この理屈通りにアイアンだけでプレーすれば、ビギナーはスコアアップできるのでしょうか。現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは次のように語ります。 「ラウンドをする機会が多い人は、練習としてアイアンだけでプレーをすると、さまざまな気づきが得られるのでいいかもしれません。しかし、必ずしもスコアアップにつながるとは限りませんし、逆にスコアを悪くしてしまう可能性もあります」 本来であればティーショットでドライバーを使うパー5やパー4を、アイアンだけにするのはデメリットが大きいといいます。 「私がラウンドレッスンを行う際、受講者の飛距離に合わせるためにアイアンだけでラウンドすることがあります。その場合、私のスコアは間違いなく悪くなります。それは2打目以降の残り距離が長くなって、ロングアイアンで難易度の高いショットが必要になるからです。ドライバーで多少ミスをしてもある程度の距離を稼げていれば、2打目は短いアイアンを選択できるので、ショットの精度は上がり、スコアはまとまりやすくなります」 狭いホールでOBがある場合は、ドライバーではなくアイアンを選択するのはいいと話します。 「ドライバーが安定していない日に、OBを避けるためにアイアンを選択するのはマネジメントの一つとして理解できます。状況に合わせてアイアンとドライバー、もしくはウッドを使い分けることが重要であり、最初からアイアンしか使わないゴルフではスコアアップは見込めないでしょう」