民進党新代表、蓮舫氏の会見(全文1)信頼を1つずつ積み重ねていける政党に
対案路線、改憲と共謀罪の提出について
朝日新聞:朝日新聞のタカハシと申します。新代表は、対案路線を掲げています。対案路線を掲げている新代表に、2つお尋ねします。1つ目が憲法なんですが、審査会の議論を進めていくことで与党が改憲項目を絞っていく。向こうはそうした意図があるかと思うんですけれども、そうした意図に乗せられてしまうという懸念はないかというのが1点。 もう1つ各論なんですが、与党側は共謀罪。いわゆる共謀罪の提出を検討しています。これについても対案を出すというようなことでお考えなんでしょうか。過去、民主党の時代には、修正のお話もあったかと思うんですけども、その点を踏まえていかがでしょうか。2点です。 蓮舫:憲法審査会は去年から、止めているのは与党ですから。われわれは参議院で開かれた憲法審査会にも出ていますので、その部分は私たちはこれまでと同じように、立法府の一員として、開かれればしっかりと参加をしていきます。ただ、その先の、性急すぎる論点整理であるとか、あるいは国民が一緒になって参加をする、あるいは関心を持つ、そういう持たない中での与党の運営というのが想定されるのであれば、そこはやっぱり慎重に対応していくべきだと思います。これは国会対策運営上の戦術、テクニカルな問題です。 で、2点目の共謀罪ですが、実際にどういう内容のものを提出してこられるのか、その中身の確認をしなければいけないと思います。その部分では党内の法務委員会を中心として、党内で審議をして、どういう形で望んでいくのか。そこは議論をしたいと思っています。 司会:じゃあ、そのブロックの一番後ろの方。はい、その方。
憲法改正について
読売新聞:読売新聞のフジモトと申します。憲法改正について、2点お伺いします。審査会が動けば参加されるということですけども、その前提条件みたいなものは付けるお考えなのか。また、共産党は改憲および改憲の発議を審査する機関だと、合意に基づいて、安倍政権での改憲反対という立場を貫いていただきたいというような、小池書記局長等からの要請がありますけど、それにはどう応えるつもりか。 また具体的な項目についてお伺いしたいですけども、8月5日の出馬会見で私は憲法に対案はないと、9条は絶対守るっていうことを示されています。で、9月7日には、地方自治、第8章をテーマに挙げられているんですけども、具体的に、党として見解をまとめるお考えがあるのか。その辺をお伺いしたいと思います。 司会:できるだけ、一問一答にしてください。お願いします、どうぞ。 蓮舫:はい。党として見解といいますか、これ3候補とも公開討論会の中で、だんだん回を重ねるごとによって、意見が一致してきたのは、党内にもう一度調査会を設けて、議論をすべきではないかという声がありましたので、これは検討させてください。それと他党の皆さま方から、憲法改正を守ってくれという声は、私は今日、代表に就任しましたので、どういうご要請をいただけるのか、これから考えさせてください。 実際に私自身は、自分として8章への思い、あるいは、自民党の提言に対して、家族の項目に関して、違和感を感じているところは、個人的にはありますけれども、党内としてはどういう意見があるのか。これは調査会を開く、開かないも含めて検討していきたいと思っています。 司会:じゃあ、そちらのブロック。NHKハナオカさん。 【連載】民進党新代表、蓮舫氏の会見 全文2へ続く