<頂点へ・2020センバツ明石商>選手紹介/6 根木郁光投手/川上桂慎選手 /兵庫
◇エース援護、技術磨く 根木郁光投手(2年) 中学の軟式野球部で投手として活躍したが、進学先は迷いに迷った。「強豪校では通用しないと思った」 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 決断のきっかけは、中学3年時に参加した明石商の「体験入部」だった。一緒に参加した同学年の中に、すさまじい球を投げ込む投手がいた。同じ軟式出身の中森俊介投手(2年)だった。「彼と一緒に練習すれば、自分もレベルアップできると思った」 入学時の体重は59キロ。まだ非力で、直球は最速127キロだった。今では体重が約13キロ増え、最速も137キロへとアップ。毎日ご飯6合を食べて練習した成果が数字に表れた。 文武両道でストイックな中森投手を尊敬する。練習方法から球の握り方、手首の使い方まで質問攻めにした。「中森は親身になって教えてくれる。少しでも自分のものにしたい」と話す。 センバツでの目標は「中森と(2番手の)中野(憂翔投手)に負担をかけず、援護したい」。もちろん、目指すは全国制覇だ。 <1>175センチ、72キロ<2>右投げ右打ち<3>明石・野々池中<4>音楽鑑賞<5>好き=焼き鳥、嫌い=トマト<6>田中将大投手(MLBヤンキース) ◇冬の練習で体重増加 川上桂慎選手(2年) 小学3年でソフトボールを始め、明石市立大久保中の軟式野球部で活躍した。前主将の重宮涼さん(18)=日体大進学=と全く同じ道だ。「重宮先輩と同じ地元の高校から甲子園に出たい」と明石商に入学した。 守備は内野。2019年秋に発足した新チームで登録メンバー入りした。公式戦で打席に立ったのは、報徳学園と戦った県大会決勝の1回(代打で三振)のみ。普段は一塁コーチとしてチームの快進撃を支えた。「隙(すき)を突いて走れるように相手の守備位置を走者に伝えた」 座右の銘は「今やらな、いつやるねん」。狭間善徳監督がよく口にする言葉だ。冬の練習では連日バットを振り込みつつ、体重を4キロ増やした。おかげでパワーがアップし、逆方向へライナー性の強い打球が飛ぶようになった。 「地元の人たちのため、ヒットを打ちたい」。センバツの舞台で、いつも応援してくれる人々に成長した姿を見せたいと意気込む。 <1>172センチ、72キロ<2>右投げ左打ち<3>明石・大久保中<4>歌<5>好き=すき焼き、嫌い=ピーマン<6>近本光司外野手(阪神) ……………………………………………………………………………………………………… 【メモの見方】<1>身長・体重<2>投・打<3>出身中学<4>趣味<5>食べ物の好き嫌い<6>目標の選手 〔神戸版〕