台湾茶、英国の茶品評会で高評価 花蓮産紅茶が部門別最高賞
(ロンドン中央社)英国のUKティーアカデミーが主催するリーフ茶の国際品評会「ザ・リーフィーズ」で、台湾の生産者が出品した商品が多数受賞した。このうち、東部・花蓮の「露予荘園」が出品した紅茶「露予金露」は紅茶部門で最高栄誉の「ベスト・オブ・ブラックティー」に輝いた。 台湾茶は金賞を8個、優秀賞を10個獲得し、参加国・地域別で最多受賞となった。「露予金露」は味わい深さとバランスの良さで高い評価を得た。 台湾産の紅茶に注目しているというインド出身の審査員、クルシュ・バルーチャー氏は、台湾紅茶は「インドの最高のライバル」だと話す。台湾紅茶は質の面でも風味の面でも、インドのダージリン紅茶と近いレベルにあるとし、「台湾がこれほどまでに高水準で繊細な味わいの紅茶を生産できることに驚いた」と称賛した。 スリランカ出身の審査員、ジェームズ・スランガ・ペレラ氏は、台湾紅茶が品質だけでなく、生産量も一定の水準に達することができれば、世界で人気を博することだろうと話した。 重発酵烏龍と台湾紅茶で金賞を受賞した中部・苗栗の「Formo Cha」(福爾摩茶)の創業者、張家斉さんは、品評会に参加したのは、国際的な賞を受賞することで台湾の若者の地元回帰を促し、台湾の茶文化を引き継いで大きくしてもらいたいからだと語る。張さんは台湾の茶の産地が高齢化や人手不足の問題に直面していることに触れ、茶文化の継承が大きな課題だと指摘。台湾の烏龍茶市場が飽和状態に向かう中、紅茶の開発はもう一つの道を切り開くだけでなく、海外市場も開拓しやすくなるとしつつ、生産量は確かに課題だとの見方を示した。 (陳韻聿/編集:名切千絵)