駐車枠の予約に詳細な満空情報! 普段見慣れたSA・PAがいまもの凄い勢いで進化している
SA・PAは常に進化中だった
全国の高速道路には、SA(サービスエリア)とPA(パーキングエリア)が合わせて852カ所あります。道路を管轄する各社では、つねに現状と利用者の要望の把握に努め、改善をはかっていますが、近年はインターネットショッピングなどに影響によって、大型車の高速道路利用台数が大幅に増加。2005年から2020年までで約15万台も増加しており、慢性的に駐車マスの不足が問題となっています。また、トラックドライバーの働き方改革に向け、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用となるなど、大型車の駐車そのものにも変化が起こり始めています。 【画像】なんでこんなもの落ちてるの!? じつはけっこうある高速道路の意外すぎる落下物5つ さらに、一般車両においては電動化の波が徐々に大きくなりつつあり、とくにBEVやFCVが長距離を走る上では充電や充填のための休憩が必要。そうした設備を整えたり、速やかな駐車のために満空情報が早めに確認できるようにするなど、さらなる改善が求められています。 そんななか、すでに進められている改善策がありますのでご紹介したいと思います。 まずは大型車だけでなく一般車両にも起こっている、慢性的な駐車マス不足。令和5年2月現在のデータでは、大型車で平日はSA・PA全体の約5~7割で駐車マス不足が起こっており、休日では約1~2割が不足。一般車両では、平日・休日ともに約1~2割のSA・PAで駐車マス不足が起こっているとのこと。この状況を改善するために、大型車と一般車両(小型車)の駐車マスを「兼用化」する動きが進んでいます。 通常は駐車枠が白線のみで示されていますが、もう1本ブルーのラインが引かれている駐車マスが、兼用マス。まだ見慣れないかもしれませんが、この枠は大型車なら1台分、小型車なら縦に2台分の駐車マスとなるため、なるべく先に小型車1台が駐車している方に、続けて駐車するようにすると大型車が残りの兼用マスを使うことができて効率的な駐車が可能となります。 また、最近高速道路なのに道の駅の看板を見かけた、という人もいるかもしれませんが、これも駐車マス不足解消のための工夫のひとつ。ETC2.0を搭載していることが条件となりますが、SA/PAの施設間隔がおおむね25km以上空いている区間を対象に、スマートICなどから2km圏内にある道の駅への一時退出をOKとし、指定時間(おおむね2時間)以内に戻れば高速道路を降りなかったのと同じ料金で通行できるようにしているのです。長距離割引などがある場合は、それも継続できるので助かりますね。
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