台湾、交通事故死1.3%減 歩行者や飲酒関連の死者は直近16年で最低に
(台北中央社)交通部(交通省)は27日、2023年の道路交通事故統計を発表した。事故から30日以内の死者数は3023人で、前年比1.3%(41人)減少した。歩行者と飲酒関連の死者は直近16年で最低だった。 台湾は海外メディアなどで「歩行者地獄」と形容されたのをきっかけに、道路交通環境の改善に取り組んでいる。昨年8月には、2027年までの4カ年の歩行者交通安全政策綱領と道路交通安全基本法案が閣議決定され、同法案は同12月に立法院(国会)で可決された。交通事故による死者数を2030年までに30%減らすことを目指す。 昨年の交通事故件数は40万2926件で、前年比7.2%(2万7082人)増。交通事故による負傷者数は同8.1%(4万356人)増の53万9535人だった。 歩行者の死者数は380人で同3.6%(14人)減、飲酒関連の死者は253人で同5.6%(15人)減となった。 (余暁涵/編集:名切千絵)