バルセロナがサラリーキャップ超過から解放…通常通りの補強が可能に!スポンサーのアラマーク社が4000万ユーロを支払う|ラ・リーガ
バルセロナは9日、自クラブのスポンサーを務めるアラマークがバルサ・ビジョンの株式10%を取得することを発表した。 アメリカに本拠を構えるアラマークはフードサービス、施設管理サービス、ユニフォーム提供などを行っている総合サービス企業で、以前からバルセロナのスポンサーを務めている。バルセロナは同社が、自クラブのWeb3プラットフォームであるバルサ・ビジョン(持ち株会社はブリッジバーグ・インベスト)の株式を取得することを発表している。 アラマークはバルサ・ビジョンの10%の株式を4000万ユーロ(約64億円)で取得したとされるが、これはドイツのリベロ社が取得を約束しながらも結局支払わなかった額である。バルセロナは2022年にオルフェウス・メディアとソシオス・ドット・コムにバルサ・ビジョンの株式49%を2億ユーロで売却し、2023年にその49%の内29.5%をリベロとNIPAに再売却した。しかしながらリベロ社から支払われるべき4000万ユーロが届かなかったことで、バルセロナは2023-24シーズンの採算が取れない状況となっていた。 アラマークがその4000万ユーロを支払い、バルセロナは2023-24シーズンに損失を出すことを免れた。そして、これで何年も苦しんできたラ・リーガのサラリーキャップの超過からも解放される見込みとなっている。 バルセロナは近年、サラリーキャップを超過し続けて「人件費の5%以上を占める選手を売却した場合、その選手のために支払っていた年俸の60%分しか新たな人件費に回すことができない(占める割合が5%未満の選手の場合は50%のみ)」「選手売却の移籍金として得た収入から使い回すことができるのは35%のみ」などのペナルティーを科されてきた。だが超過を解消するために必要としていた4000万ユーロがアラマークから届くことにより、選手放出と獲得を“1:1”の比率で行えるようになるようだ。 バルセロナはこれで、すでに獲得を内定させているRBライプツィヒMFダニ・オルモの選手登録にも、青信号が灯ることになる。