ウクライナ、大阪・関西万博にパビリオン出展へ…海外から投資呼び込み経済回復図る
ロシアの侵略を受けるウクライナが、来年4月に開幕する大阪・関西万博に参加する方向で日本側と調整していることがわかった。161の国や地域が参加する万博は、戦時下での復興を目指す自国のアピールや投資誘致の好機になると判断した模様だ。 【写真】失敗しても「まあいいか」な喫茶店…万博・関西パビリオン
ウクライナと日本の両政府関係者が明らかにした。ウクライナは日本国際博覧会協会側に万博に参加する意向を伝えており、今後、政府代表の任命や参加契約の締結など正式な手続きを進めていくという。
戦費などの調達を欧米支援国に頼るウクライナは、パビリオン建設に多大な費用がかかる万博への参加を表明していなかったが、同国戦略産業省は今月に入り、本紙に対し、展示内容などを検討していると説明していた。日本政府関係者は、日本側が建物を用意し、費用負担が抑えられる「タイプB」か「タイプC」のパビリオンでの出展になるとの見方を示した。
万博では、商談や企業交流も活発に行われる見通しで、ウクライナは万博を通じて海外から投資を呼び込むことで、ロシアによる侵略で疲弊する国内経済の回復につなげる思惑があるとみられる。
ロシアは万博に参加する予定だったが、昨年11月に撤退を表明した。