ヒントは「沈没船」から? バーテンダーが手掛ける海洋熟成酒「北海道海洋熟成」本間一慶さん #BOSSTALK
UHB 北海道文化放送
【酒類】道内10カ所の海域でお酒を水流の振動や水温で熟成させるサービスを手掛ける北海道海洋熟成(札幌)。バー一慶(同)も経営する代表取締役の本間一慶さんに北海道の海の魅力と、海に思い描く夢を聞きました。
海の環境が引き出すお酒の本来の良さ
――お酒の海洋熟成とは? お酒を海の底で沈めて寝かせる新しい熟成方法で、瓶の口にろうを付け、海水が入らないようにして1年間ぐらい寝かせます。アルコールの角が取れて飲みやすくなる傾向にあります。お酒は何でも大丈夫です。 ――海洋熟成のお酒を飲み比べてみます。積丹で造られるジン「火の帆 HONOHO」です。一口目から(海洋熟成したものは普通のものと)全く違いますね。 約1年間、積丹町(後志管内)の宝島の近くで、水深約18メートルの海底で寝かせました。アルコールの刺激が抑えられ、このジンに使われるボタニカル(植物)本来の香りが感じやすくなります。アルコール度数が下がるというより、アルコールの刺激がやわらいだ分、このジンの良さを感じやすくなっています。
掛け持ちのアルバイト 楽しかったバーテンダーの仕事
――ご出身はどちらですか。どんな子ども時代でしたか? 札幌のすすきのです。父がすすきので魚屋を営み、よく遊びに行きました。 ――良いお店に連れてってもらったり、顔見知りになったりしましたか? お寿司屋さんに行ってカウンターで握りを食べ、父につけを回していました。 ――すすきのならではの子ども時代ですね。 19歳のときは、六つぐらい飲食店のアルバイトを掛け持ちでしていました。朝、ホテルの朝食のアルバイトに行き、昼はそのままランチの仕事をして、夕方は違うホテルでブライダルや宴会、夜はバー。終わった15分後にホテルの朝食に行く生活でした。その中でもバーテンダーの仕事は先輩と良いお客さんに恵まれ、楽しかったです ――独立のきっかけは? (アルバイト先の)バーの先輩に物件を紹介され、見に行ったら、たまたま知り合いの店だった場所で、縁を感じ、独立を決めました。店は今年で17年になります。