「NBA選手は孤独な生活。誰かが側にいてくれるのはとても大切」。ともに支え合い、好調マジックを牽引するドイツ代表ヴァグナー兄弟の絆<DUNKSHOOT>
2021年夏にフランツがマジックに入団してチームメイトになると、2人はオーランドでも同じ家に暮らしている。それほど兄弟は仲が良いことで有名だが、このドキュメンタリーの中で、モリッツはこんな風に語っていた。 「人々がNBAについて語る時、巨額のマネーだとか、華やかな世界であることが多い。だけど実際には、とても孤独な生活だ。1日のうちバスケをする時間は4、5時間。じゃあ残りの20時間はどう過ごすのか。孤独な時間がものすごく多いのが実情だ。だから、時間を共有できる誰かが側にいてくれるのはとても大切なことなんだ。 僕とフランツはものすごく仲が良くて、親友であり、最高の兄弟でもある。そういう関係でいられていることを、本当に幸せだと思っている」 プロアスリートにとって、ケガとの戦いはメンタル面の試練でもあるが、モリッツのような頼れる兄が側にいれば、フランツもポジティブに苦しい療養期間を乗り越えられることだろう。 そしてモリッツの言葉通り、マジックの選手たちはエース2人の不在を成長の機会と捉えて奮起することが重要だ。そうすれば2人が復帰する頃には、チームはいっそうたくましい集団になっているに違いない。 文●小川由紀子
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