星組トップ・礼真琴主演「BIG FISH」開幕 ティム・バートン監督のファンタジー映画の宝塚版初演を快活に
宝塚歌劇星組ミュージカル「BIG FISH(ビッグ・フィッシュ)」(潤色・演出、稲葉太地)が30日、東京・渋谷の東急シアターオーブで開幕した。 ダニエル・ウォレス氏の小説を原作に「シザーハンズ」(1990年)、「チャーリーとチョコレート工場」(05年)などで知られる映画界の奇才ティム・バートン監督が手掛けて03年に公開されたファンタジックな感動作の舞台版。13年にブロードウェーで上演され、宝塚初演を星組トップスター・礼真琴が主演で務めた。 自身の歩みを、“ほら吹き”のようなおとぎ話調で語り続けたエドワード・ブルーム(礼)に死の時が近づき、息子のウィル(極美慎)が父の真実に迫ろうとする親子のヒューマンドラマ。礼は、エドワードの真偽不明の青年期から老年期まで早替わりのように一人で快活に演じ切った。 エドワードが一目ぼれして妻にしたサンドラは、若き日を詩ちづる、晩年を小桜ほのかがそれぞれ担当した。 映画版で強烈な印象を残したエドワードの親友の大巨人・カールは入団6年目で175センチの長身の男役・大希颯(たいき・はやて)が特殊な衣装で務め、まか不思議な世界観を体現した。6月16日まで上演。
報知新聞社